けーたの困るところはしつこくて泣き虫なところ。 特に泣き虫なのが大嫌いなてつにとって、けーたの涙はイライラと怒りを爆発させる元となる。 てつ自身、これまで生きてきた中でほとんど涙を見せたことがないらしい。 男が泣くというのはすごく恥ずかしいこと、と思って育ってきた人。 なのでけーたがグズグズ泣くと、ものすごく怒る。 結婚して何年かはこんなに怒る人じゃなかったのに、けーたが生まれてからだなぁ、こんな風になったの。 もともと短気な性格だと本人は言ってるので、それまではがまんしてたんだろうか。 人が変わったよなその怒鳴り方は、大人でも聞くに堪えない。 ふだんからとーさんに怒られるとすぐ言うことを聞くけーただから、そんな風に声を荒げなくても聞くだろうに。。 怒鳴られて、怖くてさらに大泣きして、その泣き声を聞いてまた怒る。 手を上げる人じゃなかったことがせめてもの救い。
ちょうど怒られたその日の昼間、けーたはわたしに言ってたっけ。 「かぁさん、そんな大きい声で怒らないでよ。けーた、大きい声出したらなに言うてるんかわからへんよ。怒らないで、やさしくねー。」 それを聞いてなんかハッとなった。 そうかー、わたしが頭に血が上ってギャーギャー怒鳴り散らしてることは、けーたにとっては何の意味もなさないんだ。。 ただ大きな声で怖い顔してるかぁさんがいるだけで、何を怒ってるのか、何を言ってるのか理解できてない。 そんな子どもにそんな怒り方したってなんにもならないんだ。 けーたにはけーたにとって最適な言い聞かせ方ってのがあるんだろう。
人間、腹が立って怒る事があったってもちろんかまわないんだろうけど、子どもには子どもの言い分もある。 わたしにはすこーしその感じがつかめたような気がしたんだけど、てつはどうだろう? これから親として成長していく中でわかっていくことなのかな。 なんかそういうことをお互いちゃんと向き合って話し合わないといけない時期がきてるような気がした。
けーた 3歳と5ヶ月と9日
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