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迷惑電話 - 2004年05月30日(日)

電話が鳴っている。

“迷惑な”と形容するのは憚られる相手だが、
夜型の部屋で毎朝七時に電話が鳴るのは
いつまでも我慢しきれるものではない。

用があるのならいい。
用があるのならば、三時だろうが五時だろうが起きる。
事実、僕には双方向にそういう相手がいる。

どこまでを“用”と為すかは難しい。
ただ声が聞きたいだけでいい、もしくは電話口に
出てくれるだけでいいというのも歴とした“用”である。

しかし、
そこには必ず信頼関係がある。
残念ながら君にはそれがない。

僕が大事にしていた人が、君を大事にしていた、
ただそれだけのことである。

君の“用”は何なのだろう。

彼女の代わりを求めているのか。
僕がいるだけでいいのか。
僕でなくてもいいのか。

しかし、彼女はいない。
君はそれを知っているか。

君が知らなければならないことを、
僕はもう少し忘れていたかった。
君はそれも知っているか。

それなのに、
君は無条件に彼女を思い起こさせる。

それが迷惑だ。



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