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「学卒ですか?」 - 2004年02月23日(月)

AM05:30。新宿に到着。

分かっていたことだが夜行バスは疲れる。
午前0時に仙台を発ち、途中で乗車客を乗せたかと思えば
4時半くらいには最初の降車駅の王子に着いてしまうから
賞味4時間も寝られない。それは決まっていることだから
仕方ないとしても、後ろの客のマナーの悪さには閉口した。
一生閉口させてやろうかと思った。

が、思うだけでやめる。
いつものこと。


新宿は新南口にて雑誌を片手に街が目覚めるのを待った。
朝食をとってコンタクトレンズを着け、ネクタイを締め、
革靴に履き替え、むせかえる満員電車へと詰め込まれる。


この日は2社のイベントに参加した。
午前中は新橋で午後は品川。厳密には異なる業界だが、
その業態や自分が望む職種という点では共通している。
当該部門の人をピンポイントで捕まえて話を聞いた。

勤続年数が7年目だか9年目の人で、わりと深みのある話が
聞けて満足できたかと思えば、エリートっぽい見下し方が
癇に障る感じの3年目の人もいて、なかなか面白かった。

せっかく上京したのに曖昧な印象しか掴めないよりは
むしろそれくらいの方がはっきりしてていいのだ。


最後となった4人目の社員。この日は彼が最も印象的であった。
まだ2年目だと言う彼の理解の柔らかさと視野の広さは明らかに
群を抜いていた。同席した数人も同じ感想を抱いたようだった。

高度な専門知識とスキルを必要とする特定専門職であるから
そのバックグラウンドを質問することはよくあることである。
しかし、全く別の理由から思わず質問してしまった。

「学卒ですか?」
「いえ、院卒です。白衣着てアメーバと暮らしてました。」

少しホッとした。
もし学卒で2年目だったら自分と同年齢にあたる。


それは、

何と言うか、

もはや就職云々ではなくて、

人として敵わない何かにぶち当たったような、

そんな敗北感。



現時点で彼が自分の遥か先に位置することは事実だが、
残された可能性は自分の方が大きい。

僕はよくそんな測り方をする。


何が書きたいかよく分からなくなってしまったが、
とりあえずこの日は疲れた。その分収穫もあった。

次は今週金曜から4泊5日。



BGM : 「あなたに会えてよかった」 / 小泉今日子



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