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年賀状 - 2004年01月09日(金)

年賀状は六十通ほど書いた。
同年代のそれに比べれば多い方だと言われるが、
中には昔の恩師や久しく会っていない友人もおり、
年に一度くらいの近況報告だからと思って
ついついいろんな人に書いてしまう。

昨年一年間の感想を求められばわずかに思案を
巡らせたあとで、ただ「良かった」と答えるだろう。
昨年は珍しく誰も死なない年だった。

その代わり、
喪中を報せる葉書がいつもより多かった。
厄年の災厄は自分からほんの少し離れたところで
降りかかるのだろうかと考えさせられた。


今日になって葉書が二通届いた。一通は年賀状で、
もう一通は喪中欠礼を伝える寒中見舞いだった。

迂闊だった。

結局彼女には昨年中は会えず終いだった。
しかし、彼女が喪に服すに足る理由を知っていた。
むしろそれを知っていたのは僕だけだったのかもしれない。

それだけに、自分の愚かさが恨めしい。
全ては己の認識不足に他ならないのだ。


次の上京では一番にキミに会いに行こう。
キミに元気をもらって、そこから始めよう。
そこから一緒にがんばろう。



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