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研究の話。 - 2003年12月18日(木)

この二週間余りは中間発表のために文献を読み漁ったり、
足りない知恵を振り絞ったりと己を酷使していた。なにしろ
先へ進むほど自分の足りないところが見えてくるものだから、
締め切りに近づくごとに問題が山積していって泣きそうだった。
(直前の一週間などは二日に一回しか帰宅してなかった。)

自分の題材は助教授の案を基にしてあっさり決まった。
しかし、先ず方針・手法在りきで始まってしまったため、
研究の背景や目的といった、いわゆる論文の“緒言”に
たいそう頭を悩ませた。物書きに不慣れなのが露呈した。

世の中に必要とされなければ研究する価値はないと言う。
だからこそ自分の研究には価値を見出さなければならないし、
もし見つからなければ与えなければならない。

こじつけだろうが嘘八百だろうが何でも並べてしまえば
いいのだろうが、ここで生じたギャップに苦しんだのだ。

もともと所属していた理学部は自然科学の探求を旨とする。
そこには理由なんて必要ないし、単なる探究心、好奇心を
満たすためというだけで十分な動機となる。それを純粋と
形容してしまうには語弊があるが、少なくともその過程の
次元は単純なものだ。今取り扱っている分野との決定的な
違いはそこにあることを思い知らされた数日間であった。


MOTの歴史はまだまだ浅く、参考となる先行研究はあまり
見受けられない(おそらくは類別がされていない)中で、
個人のBlogには大変お世話になった。この際だから自分も
始めてみようかなどと思ってしまったであ〜るよ。(?)



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