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学生のジレンマ - 2003年10月17日(金)

「囚人のジレンマ」や「イノベーションのジレンマ」など
研究室での話題に因んでこんなタイトルにしてみた。

今日は朝からエントリーシートと格闘している。
項目は資格、趣味、自己PRなど5つに渡り、4000字を超える。

自分を売り込むという行為がすごく苦手だ。
誇張して表現することに罪悪感さえ感じる。

寡黙であれ、謙虚であれ、と日ごろ抑制している部分を少しずつ
開放しながら書いていくわけだが、書面に浮かび上がった人間は
どうにも中途半端であちこちに歪みが生じて滑稽に見えてならない。

次からは酒でも飲みながら書いてみようか。そしたら雄弁になるし、
細かいことも気にしなくなるだろう。そして変換ミスが増えるだろう。

そんなことを考えながらも4時間ほどで書き終えた。
締め切りは13時。まだ余裕だ。


一息つく。


何かと慌しくなってきた。就職活動だけではない。
12月には修士論文の構想発表会が迫っている。

学生の、とりわけ院生の本分は就職活動ではなく、研究である。
それは言うまでもないことなのだが、就職して社会に出なければ
長い学生生活で培ったものを世の中に還元できないのも事実だ。
そして何より働かなければ暮らしていけない。

先輩がアドバイスをくれた。

「修論は志望する企業が興味を持ちそうなテーマにすると
 面接官が食いつきやすくていいよ。」


そうなのか。

我々は就職のために修論を書くのか。
それを聞いたら少し悲しくなってきた。

豊かな自由を謳ったこの場所もやっぱり誰かに縛られている。


果たして僕は、抗えるだろうか。

自分の選択はどんなときも、
自分のためでありたいものだ。



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