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Don't Stop, Please Don't Stop - 2003年03月17日(月)

ストーンズを語るにはこの日しかない。
初めて遭遇した1995年3月17日の東京ドーム。
3階席から点になった彼らを唯見つめていた。

そして2003年。再びまみえる。
場所は同じく東京ドーム。

あれから8年が経った。
僕は少しだけ大人になった。
彼らはいつまでも少年のままでいる。


率直に言って、演奏は15日の方が良かった。
ただオーディエンスの盛り上がりは16日の方が良かったのだろうか。
スタンドやアリーナなど客席の位置にもよるので一概には言えないが、
全体的に音が低かったように思う。東京ドームと言えば、音がキンキンして
割れるイメージがあったのだが、今回は全くそんな様子もなく、逆にそれが
物足りなかった。ダリル・ジョーンズの音などはほとんど聞こえなかったのだ。

時折、スクリーンに映るチャーリーはドラムを叩く仕草と自分の耳に届く音が
かなりずれていて(0.2秒くらい)、彼らとの距離を改めて確認することとなった。

“Can't You Hear Me Knocking”と言えばついついミック・テイラーの名演を
思い浮かべてしまうが、ロニーのブルージーな演奏も素晴らしかった。

ミックは“It' Only Rock'n'Roll”で歌詞をすっ飛ばしそうになったが、
それもご愛敬。衰えを知らないステージングには敬服するばかりである。


2日間でいろんな楽曲を楽しめた。
アルバム『Beggars Banquet』(1968)から『Sticky Fingers』(1971)というストーンズの
黄金時代を中心にした選曲だったが、念願の“All Down the Line”や“Bitch”も聴けたし、
二日間共に演った“Midnight Rambler”や“Slipping Away”は感動でしびれそうだった。

15日はラストが“Jumpin' Jack Flash”、アンコールが“Satisfaction”という組み合わせ。
2001年のエリック・クラプトンのときもそうだったが、アンコールは1曲でいい。
だらだらと別れを惜しむものではない。全力をこめた唯の1曲が素晴らしいのだ。

とは言え、15日の“J.J.F.”は悔しいことにイントロがよく聞こえなかったのである。
そんなわけで16日のラストが“Satisfaction”だった瞬間からアンコールに備えていた。
(“Satisfaction”は“One time! Two times!”のコールがなかったので少し残念だった。)

“Jumpin' Jack Flash”は僕がストーンズの中で最も愛する曲である。
キースのテレキャスター(openG、capo4f、6弦抜き)から放たれるリフが全身を駆け抜ける。

“I'm Jumpin' Jack Flash! It's a gas, gas, gas!”

僕はこの瞬間のために生きている。


宴は終わっても、脳裏には生のRock'n'Rollが焼き付いたまま。
さあ、ここから始めよう。

[D]--------------------------------
[B]--1213--12---- 5-- 5-- 6 6-- 5--
[G]--1212--12---- 5-- 5-- 6 6-- 5--
[D]--1214--12---- 5-- 5-- 6 6-- 5--
[G]--------------------------------
[/]--------------------------------



BGM : 『Nasty Remixes』 / The Rolling Stones

ライブから帰ってからというもの、いろんなアルバムを聴いて余韻に浸っているが、
選曲といい、内容といい、このアルバムが一番しっくりくるのは何とも皮肉な話だ。



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