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5トン貨物 - 2002年09月19日(木)

学校帰りの女子高生を拉致して遊びに行ってきた。
(これって仙台だったら条例違反なんだろうか・・・)

まず下新城にある県立大の秋田キャンパスに行ってみた。
新しい大学というのは当然きれいだし、デザインもけっこう凝っている。
安くて広い土地を探してゆったり目に造るので散歩には丁度いいのだ。
秋田の県立大は初めて訪れたが、予想通り何もない場所だった。
いかにも整備されたばかりの石畳と芝生が爽やかで、
これも新築大学の定番である変なオブジェが期待を裏切らない出来映えだった。

大学の案内図を探して、図書館のある建物に入った。
途中、教員か職員らしき人に怪訝そうに見られたが、
なんか聞かれたら見学に来ましたと言えばいい。
連れはじきに受験生だし、オレにしたってつい十日前までは
進路も決まってなくて行き先を探していたんだから。

何か飲み物が欲しくなったので生協か食堂を探したが見つからず。
仕方なく講義棟に入ってみた。新築の香りがする。
まだあまり手の加えられていない無機質な空間。

棟を二つほど移って食堂を発見。
カフェテリアと書いているが休みだった。
その先に売店があったので飲み物とお菓子を買った。

何人か学生とすれ違った。
ああ、これがこの大学の学生なんだと思った。
別に否定的に捉えているわけじゃなく純粋な感想として。

当然のことだが、大学は学生あってのものである。
大学の雰囲気や実績、その他全てを作り出すのは学生なのだ。
大学を知りたい場合は要項やネットなんかで見ていても何の足しにもならない。
その大学に行って学生や教官に触れるのが一番なのだ。
これまで五つか六つほど同じように大学に侵入してきてそう思う。

そろそろ出ようかというときに回転式の自動ドアに出くわした。
粉チーズのふたみたいなアレだ。
入ろうとしたら直前で停止し、入ったと思ったらまた停まった。
そして案の定閉じこめられるオレ。

県立大恐るべし。

そんなバカをやりつつ大学を後にする。

次に向かった先は秋田マリーナ。
要するに港っつーか、埠頭っつーか。
ヨットやクルーザーなんかが停泊してるとこ。

小高い丘の椅子に座って夕陽を眺める。
今にも沈みそうな赤々と燃える夕陽。

高校のころ、帰り道から見える夕陽がとても好きだった。
夕陽が見える時間に帰られるというだけで幸せだった。

高校生は若い。
いつしかオレは確実に歳をとり、昔を語るようになっていた。

君もまだ若い。
もう少しだけ、無茶を重ねる君を見ていたい気がする。


夕陽は水平線に吸い込まれる前に雲に覆われすっかり薄暗くなった。
丘の斜面を一気に駆け下りる。
そして気付く。

斜面の先が地面とつながってない!

焦るオレ。
この間、コンマ2秒くらい。

そして跳ぶ。

アスファルトに着地。
膝が吹っ飛びそうな荷重を受ける。

振り返って見ると斜面から地面まで80cmくらいの段差があった。
下りで加速していたから下手するとケガしてたろうな。
無茶を重ねるのはオレか。

秋田マリーナ恐るべし。


こうして書くと秋田にゃ危険がいっぱいって感じもするけど、
ほのぼのしてていいもんです。

次は誰とどこへ行こうか?



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