ぼのっぴの日記
交換日記です。

2001年08月23日(木) アンナ・カレーニナ

けろこ

今日青年館に行ってきましたー。
アンナ・カレーニナです。
んーとね、ちょっと厳しいこと書きそうな気がするから、
そういうのイヤな人はここから先は侵入禁止。


さて、一言で言えば「ミス題材」って思いました。
バウホールで若手がやるには作品がおもすぎー。
バウ作品でほとんどの音楽にティンパニが鳴りまくったらもう・・・
とーっても長くて重厚な原作をスピーディに飽きない様に
よくまとめてたとは思うけど・・・
でも小劇場の良さの出る作品を選んだ方が良かったと思うな。
題材は悪くないと思うのよ。
きっと大劇場でもっと深くお金をかけて、もっと違うキャストで作ったら
さぞやスバラシイ作品になったことでしょう。

キャストについて。
コムさんのヴィロンスキーは、情熱が足りない。
あるのかもしれないけど、伝わってこない。
そんなにアンナが好きそうに見えなかったもの。
アンナはアンナで芝居がテレビ。
しかも病床でのセリフは、ちょっとなまって聞こえた。
重要な所で芝居が独り言っぽくなるのは大問題。
それに演出の問題もあるけど、2人が愛し合う場面が本当に少ないの。
だから2人がさほど愛し合ってるように見えなかったから
別れの場面がちっともぐっと来なかったし、
「愛しすぎたのよ」なんてセリフがうそっぽく聞こえた。
台本に書かれてない部分までを埋めるには至らなかったということだと思う。

やっぱり、作品的に難しかったんだと思う。
植田景子先生の作品は、主演者の雰囲気とベストマッチした時に
良い結果が出る作品なんだなーと思いました。
イカロスは見てないけど、現代風ロミオのみずしぇんしかり、
ルードヴィヒのタモちゃんしかり。
だからこの2人でバウを・・・
というのにこの作品を選んだ植田先生の
「ミス題材」なんだと思うんだな。

最後に、フィナーレで2人は「ヴェネチアの紋章」のモレッカで踊りました。
やはり背徳の恋といえばモレッカなのでしょうか。



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