Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2004年08月23日(月) 『エリザベート』

きっと、これを読んでいる方はまた…とお思いでしょうが、『エリザベート』に行ってきました。
まぁ、ここにたどり着いたキーワードで検索かけてる人達は同類項だって思ってますけど。
同じIPで1日に何回も訪れてる人は特に…。<わざわざ検索から来なくても、ブックマークしておいてください。

本日は会社帰りに中日劇場へ…。以前の勤務地よりは便利になったけれど開演時刻が中途半端なために焦りますね。結局、ギリギリでの入場を諦め早めに仕事を切り上げたのですが、正解…。
開演があと15分遅かったら楽なんだけど…あと15分開始が遅かったら見たい番組が見れなかったのでこれはこれでよかったです。
名古屋って微妙な地域だ…。<でも、終演後にご飯を食べれるところはもっと増えて欲しい!!
そんな、田舎モノの呟きはともかくとして…今日のキャストはやっぱり(敬称略で)祐一郎・トート、綜馬・フランツ、今・エルマー…そして、パク・ルドルフでした。

オープニングから吃驚したのが初めてのパク・ルドルフ君。
一路・エリザベートと綜馬・フランツの子供の割には顔の系統が違いすぎな感もあると思ってたんですが…息子というには浦井君の方がしっくりくるビジュアルだと思っていたんですが、こういう比べ方はしちゃいけないと思いつつ…でも吃驚。

表現力、歌唱力共に違いすぎる。

浦井君はそれをばねにして頑張ってくれればいい刺激だといえるけど…そうでなければ、あまりに差がつきすぎて可哀想な気も…。
それほどに驚きました。
浦井君ももう少しリラックスして肩から余分な力を抜いてくれればね…もっと見栄えがよくなると思うのに。あのがっちがちな演技は…観てるほうが疲れちゃうな…と。(^^;

パク・ルドルフ君は骨格からもう少し低めの声を想像していたのですが、以外に低くない。<骨格からすれば…ですよ。
甘めの声でしたね。
しかし、浦井君といい、井上君といい、ああいう顔立ちだから美少年ルドルフのイメージがあったんですが、それとはタイプの違う苦悩するスクエアな青年像もまたいいな…と。(^^;

興醒めしたところがあるといえば、冒頭でワイヤーで吊られているルキーニ・高嶋。
いや、相変わらず濃いけど、もう役柄に安定した感があるので、たとえ明智君や徳川家康と同じだったとしても何も言いませんし、あの人が悪いわけじゃなく!

ワイヤーで吊られるせいでジャケットの背中がぱっくり開いてる箇所が見える!(笑)

以前から気になってはいたけれど、特にこの日はぱっくり!
…出来れば、もっと目立たないように工夫してあげてください…衣装さん。

今日は祐一郎・トートの登場では笑いませんでした。笑いませんでしたけど、見惚れてました。
とても4○には見えない…。
自分の肌の衰えをありありと実感する今日この頃なので、羨ましい…。
エリザベートの美容法を疲労するメイドさん達の歌でも『薔薇の天然水、目元を引きしめる』…で思わずぴくりとしてしまう瞬間…自分がやばいと思います。

そんなこんなで萎えるような部分のことは割愛して、『ミルッヒ!』
この中でもベスト3に入れるかどうか悩むくらいに好き。
(どの曲も好きなんですが、敢えてあげるなら『闇が広がる』と『夜のボート』…かな?順位は決めれませんが)
多分、これが好きなのはアンサンブルの歌だから。
ソロもいいけど、こういうのがミュージカルの醍醐味だって思う。
そして、優れたミュージカルほど、アンサンブルの歌が生きていると思う。
日本製のミュージカルが受けないのはプリンシパルの大先生にばかり気を使ってアンサンブルを動く背景としか扱ってないから。

『ミルッヒ!』はその点でも秀逸。
力強く、統制の取れたフォーメーション。
何役もやってる方でもこの場面が一番楽しそうに歌ったり躍ったり。
そして、これを聞くたびに『時代は変っても人の心も社会のあり様も変ってない』と思う。
偉い人は庶民を踏みつけにしているのにそのことにすら気づいていないんだって…。

エリザベートのいた時代から約100年…その間に人は何をしていたんだろう。

ま、今日が仕事帰りの観劇で、自分が『ミルッヒ!』を歌う人たちと同じ立場だからより共感も強いのかもしれないけれど。
そろそろ、棺桶に片足突っ込んだ色ボケジジィが牛耳る世界ではなく、本当の意味で変革した社会というものを見てみたいものですね。
『レ・ミ…』や『エリザ…』を観に行くのはそういう消極的な抵抗というわけではないのだけれど、歳をとったら色々なことを考えてしまうものなのです。
逆に言えば、観たあとにこういうことを考えることのないミュージカルってそれは上演する意味があるのか…と。
そういうメッセージ性の弱い作品でロングランはないと思う。
もう、楽しければそれでいい…そういう時代は終わってしまったのだから。

無駄に長くなっているのであとはカーテンコール!
やはり、この瞬間が一番好き。
そういえば、21時を過ぎていたので子ルドルフ君不在。ちょっぴり残念。というか、お子さんといえど欠けてはいけません。1ピース欠けてもその世界は印象が変ってしまうものなのです。
皆、それを補うような素晴らしい笑顔には違いないですが、それでもどこか…寂しい…。
しょうがないってことはわかってるんですけどね。
今ちゃんは今日もノリノリ(笑)で幕と同じスピードで屈んでいって、最後まで手を振りつづけていてくれました。その姿に市村さんを思い出したのは言うまでもない。しかし、他の人がそれをやってくれるとは思ってもいなかったのでなお嬉しい。
今日は再び幕が上がったときに一路さんを中心に何人かの方が座ってらして、幕が降りきる寸前まで姿が見えました。なんだか、記念撮影に突入しそうな格好。

だけど、だからといってそれを携帯なんかで撮ってちゃいけません。<私より2列前の少し左にいた方!
せっかく気分よかったのに、最後の最後で無粋なお客のせいで楽しいままでは終われませんでした。
リピーターなんだからマナーはわかってらっしゃるでしょうに。<見覚えのある方でした(笑)。
こういうのって恥ずかしいですね。


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