| 2003年11月27日(木) |
『そして誰もいなくなった』 |
今週になってから、検索から訪れてくださる方が急増してますが…関係者の方はスルーして下さい。 関係者でなくても、出演者等に関して熱い思い入れのある方もスルーして下さい。
特に他人の与太った感想に対して警告と称した嫌がらせをしたり、�△舛磴鵝弔覆匹濃�しものにするような方は即刻リターン! 『そして誰もいなくなった』…2回目の、今度は地元の名古屋での観劇でした。 2回目でもそれなりに楽しめましたが…やはり、犯人がわかっていると『この人が犯人!』ってビシッと指をさしてみたかったです。 一度、ドラマや小説の探偵みたいに『あなたが犯人です』びしっ!とかってやってみたいんですよね。<憧れ〜(^^) ま、それは我慢しましたが…だって、今回は…というか、今回もファンクラブ席なので、周りはリピーターばかりだし(笑)。
以前よりは役者さんたちのテンションが上がっているようで…でも、決してそれがいい方にいかないのがなんとも複雑な気分でした。 出演者が個を押し出す人ばかりの場合、人数が少ない舞台の方が不協和音をありありと感じ取ってしまいます。 クリスティはアクの強いキャラクターで物語を引っぱっていくところがあるけれど、ああまで個を強調されるのはどうかと思います。 やはり、そういうところから綻んでいるからラストがさらに破綻…。
この舞台を観に行って思ったことは演出、脚本、役者…このどれもが歪な舞台は敬遠したいということ。 いつもはミュージカル観劇が多いから多少、脚本がチャラくってもそんなには気にはならないものだけど、ストレートプレイは…ダメでしょう! いくら、原作も穴だらけのクリスティだからといって脚本はさらに穴だらけになっていいというものではない。舞台という制約上、忠実に原作をなぞることは無理かもしれないが、それでも、あそこまで嘘はダメダメ…だって『そして誰もいなくなった』じゃないから! しっかり、生き残ってるじゃなーい!(ぷんすかっ) いくら役の上でのこととはいえ、祐一郎さんには死んで欲しくないけど…匠さんとのロマンスもあったほうが楽しいと思うけど、あれならまだ原作のとおりに死んでしまったほうがよかったと思うのは私だけだろうか。 原作のままの終わり方では後味がよろしくないのはわかるけど、現実から逃避したい為に舞台上ではそれ以上にドラマティックなロマンスが求められるのだとは思うけど、あんな、とってつけたようなラブシーンで終わるのは馬鹿馬鹿しすぎます。 必然性があれば納得はする。…けれどもそうではないご都合主義だから舞台全体が白々とした印象しか残らないだろう。 祐一郎さんとはいえど、匠さんとはいえど、最後に生き残ってしまったら!
タイトルがとっても嘘つき〜!嘘つき〜!嘘つき〜!
また、演出もそれをカバーするものではなく、馬鹿馬鹿しさを助長するものでしかないのは犯人役のあのキャラクターが破綻しているところだけとっても一目瞭然。 …何のためにアームストロング医師が『狂気とは静かなもの』と言っているのだか。 あの犯人像はきわめて正常な人間の偏見で見た狂気の人間であって…真に迫った狂気の人間ではない。狂人は自らを狂人とは思っていないまま常人の理解の及ばない域で常識を逸脱する…だからこそ狂ったというレッテルが貼られるのだ。 狂気とは静かにひたひたと忍び寄るものであって、高笑いしながら登場するものではない。 途中まではほんとに出演者と一緒になって疑心暗鬼になっていくことができただけに残念というか、あの哄笑で興醒めだ。 おそらく、1幕だけなら面白い脚本を書くことができる人は多いだろう。しかし、心に残るような面白い脚本を書くことができる人は2幕3幕…ラストがうまく収拾できる人だと思う。
いろいろなレビューで叩かれてましたが、私はそれほどこの芝居自体を悪いものとは思っていない。(祐一郎さんが出演しているからというだけでなく…!) だが、おそらくそれらのレビュー以上に毒を吐いてるのが私だろう…それも、あのラストゆえに。あの犯人像ゆえに。 原作や映画にそれほど強い思い入れがあるわけではないが、それでもあれはない! あんなキャラクターにはせずに、もっと前半のテンションのまま静かな笑みを覗かせていたほうがより不気味さと狂気とが強調されたのではないかと思う。…それができないような役者なら観なかったことにして一言も触れずにおくのだが、それができない役者だとは思えない。思えないけど…やりたくないと言われてしまえばしょうがないのかもしれない。でも、観る側にとってはあんな犯人は失格!
『そして誰もいなくなった』自体はまた観てみたいけど…今度はアクの強いだけのキャラより全体の雰囲気を、妥協しまくるだけで工夫がもう一息足りない演出ではない舞台を希望します。
祐一郎さんが出演するストレートプレイだから、過剰な期待はしていなかったけど、それさえなければ…もうちょっと好きな舞台になっていたと思う。 観終わった後に残ったのは冷め遣らぬ興奮ではなく、どこか白々とした気持ちだったので、どこかで祐一郎さんが歌う一曲のためにチケットを買った…ような気がしてならないのも事実だから。<どうせ私は『歌の祐一郎』に魂を抜かれてるさ〜!
どこの場が一番楽しかったかと聞かれるならば…カーテンコールと答える私。 (^^; 祐一郎さんに花束を渡そうと駆け寄ってきた人がいて、祐一郎さんはそれを受け取ったと同時に匠さんにお花をあげてしまいました(笑)。 お花をあげた方には申し訳ないけど…あれが一番笑えました。 匠さんの困った顔はキュートでしたね。
以前に聞いた、鴻上尚史さんが舞台初日に楽屋に届いた大量の花を見て、『花より金をくれ』と言ったというエピソードを思い出しました。 あれがおひねりだったらちゃっかり受け取ってくれたのでしょうか?…なんて思いながら。(^^;
ちなみに、この間と言ってること違うじゃないか…とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、この間のは好きな部分についても語ってた。今回は…回数を重ねたのに、よくなるどころか落ちてると嘆いてる部分だとお思い下さい。
|