よるの読書日記
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2004年01月04日(日) パーフェクト

『オルガニスト』<山之口洋/新潮文庫>
完璧を求めるがゆえに、時に天才は狂気に陥る。
自らの才能すらも冒涜して。

何だか背筋のぞくぞくする話でした。そこまでして
音楽やりたいか!というか。
義手・義足・義眼・ドーピング・ペースメーカー・臓器移植・
乳房再建、そのどれとも似て非なるこの違和感は何だろう。
私個人は開腹手術はおろかピアスもしたことない人間なんで
身体にメス入れる、とかいうのがそもそも苦手なんですが。
やっぱり普通に生活する面では何ら問題ない――そこら辺に
認識のずれがあるとは言え――のにアレコレするのが
どうも受け付けないようで。
でもなくしたものを取り戻したいと思うのもこれまた人の性って
ものなのかも。哀しいなぁ。


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