よるの読書日記
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『きみはペット』8<小川彌生/講談社> 巻頭は引き続き香港旅情編。さすがに一緒に泊まってると ボッケーな先輩にもスミレちゃんの壊れっぷりがわかってきた みたいなとこが可笑しい。カナヅチで海嫌いなのにモモのこと 考えだすと手すりに乗り出して潮風に吹かれてるし(笑)。
他の回のストーリーもとっても充実したいい1冊です。 戦争回顧+犬ものなんてかなり秀逸な出来では。 人にしろペットにしろ、優しくすればたぶん応えてくれるし、 大切なものや慈しみたい存在があったら自分のことも もっと大事に思うものなのかも。 記憶喪失なんてわりとベタな展開のものもありますが、 ずるずるやらないできっぱり1話で収めることでなかなか 読み応えを保ってると思う。 しかしその分か、本筋である最終話の引きがとっても激しくて、 今後どうなるのかすごく心配です。早く続き出ないかな。
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