よるの読書日記
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2003年08月18日(月) 天狗にさわられた?

『能に就いて考える十二帖』<林望/東京書籍>
今からすごく恥ずかしいことを告白します。
林先生って、国文学の教授だったの?し、知らなかった。
この人を知ったのは高校時代、イギリスについての
エッセイだったので、当然の如く英文学かなんかの先生だと
思い込んでおりました……先入観にもほどがある。

そんなわけで、お能です。能って謡とか仕舞とか、
お素人でも習えたりするもんらしいです。
「失せにけり〜失せにけり」ってやつ。
それはいいとして、まともに観たことがない人間にはなかなか
骨の折れる文章でしたが、頑張って読みましたよ。
内容を知らないのに、演出についての解釈を述べられても
厳しいものがありますわね。
面白かったのは、鞍馬天狗が義経をさらって何やら伝授する話、
これは全くの「惚れた弱みからである」という……。
天狗さんのお稚児趣味。妙に納得してしまう話であります。
そもそも能を大成したのは世阿弥さんだし。


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