よるの読書日記
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2003年06月30日(月) 絵筆を握る手

『怖い絵』<久世光彦/文春文庫>
あ、またしーちゃんが出てる。好きなんですね、しーちゃん。
今度は東京在住だけど。
ニコライ堂のイコンや、甲斐庄楠音の話もあり。最近よく
この人の名前に当たるなぁ。
怖いというのは見る人の感性にもよるし、同じものを見て
描いても全く違う表現になることもあるだろう。
娘を焼く炎にインスピレーションを得る絵師、
なんて話もあったな。竜之介君でしたか。

ちなみに私が一番怖かったのは図工の時間にレコードを聞いて
絵を描くと言う試みがあり、病気になったおひさまが動物たちの
温かい励ましと看病で元気を取り戻す物語を描かされた時のこと。
学習参観の前だったのでクラス全員の絵が張り出され、
びょうきで青い顔のおひさまを描いたのは自分だけだった、という
事実が今思い返しても怖い。元気な太陽と喜び回る動物達なんて
当たり前すぎてつまらないじゃないか!とも思うのだが。
それに他のクラスには同類が確かいたと思うの……。


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