よるの読書日記
DiaryINDEXpastwill


2001年11月08日(木) ノー・プライベート・ライアン

だんだん現実とオーバーラップしてきて怖い
『合衆国崩壊』1<トム・クランシー/新潮文庫>です。
前作『日米開戦』終了直後から物語がスタート。
元々期間限定のつもりで渋々引き受けた上、たった数分しか
副大統領でなかったのに急遽大統領に就任したライアンですが
状況の変化に嫌っちゅーほど苦しめられます。
幼稚園児の末っ子にまで警護がつき、常に他人が周囲にいる環境。
おまけに全く政界とは無縁に生きてきた彼に周囲は自分達の
ルールを押しつけようとする訳。

更には卑劣にも前副大統領が自分はまだ辞任していないと宣言。
これが本当の死人に口なし。
クリントンのときも思ったけど、アメリカの人って
本当に性スキャンダルに寛大だ。どんなに政治的手腕に
優れていたってレイプ犯じゃダメだって発想はないのか!?
アメリカがごたごたしているのを好機と蠢くイスラム諸国。
緊迫した情勢のまま、つづく。


よる |MAILHomePage