よるの読書日記
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2001年09月03日(月) 今なぜか若年層向け魔法ファンタジー

今なぜか若年層向け魔法ファンタジー

「ゲド戦記」<ル・グウィン/岩波書店>です、イエーッ!(二冊まとめ読みしてハイになってる)
ここでハリーポッターだったら直球過ぎてつまらないでしょ、ほほ。
児童文学とかファンタジー物をあまり読まない子供だったので、
今となって後悔することしばしば。
この話は「千と千尋の神隠し」にも影響を与えている部分があると言うので、
試しに読んでみたら面白かったの〜〜。
そう言えば津田雅美も「彼氏彼女の事情」11巻<花とゆめコミックス>で
イイと書いてたな。

一作目は「影との戦い」で、素晴らしい素質を持った
少年ゲドが魔法使いとして成長していく物語。
お師匠様のオジオンが渋い。
相手の「真の名」が魔法を使うときに重要だとか、
確かにここから来てるみたい。
そう思って読むと千尋とハクは第二部「こわれた腕環」の
テリーとゲドみたいに見えないこともない。
お話の構図としては囚われのお姫様を救う魔法使いなんだけど、
これまで通り安穏だけど暗闇に仕える大巫女として死んだように暮らすか
困難な道を自由な少女として生きていくか、ちゃんと選んだのは彼女。
偉いぞテリー!頑張れー。
―――何かつい女の子に肩入れしてしまう私。
主役はゲドなんだけど、やっぱり物語には華がないとネ。



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