| ―・・・泪 |
小さな君は 声をあげてよく泣いていたね
でもそれは 必然的なものだから
幼い君は 別れに耐え切れず 涙を流していたね
でもそれは 音も無く 泣くことを憶えた一瞬でもあった
永遠の別れではない事を知りながら 君は涙を流し続けたね
大人になった君は 涙を耐えることを知った
人の目を気にして 忘れたかのように 涙を流さなくなった
でもそれは 心に嘘をついていて 飲み込んだ涙の代わりに 胸が痛み出す
苦しくなった 心は やがて 涙となって溢れ出す
変な悪循環
今流す涙は 地に堕ちるばかり 傍にその手があれば 地に触れる前に 拭い去ってくれるのに
――今貴方は何を想う
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2006年09月18日(月)
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