ひみつ日記
脳内漂流日誌もっと前もっと後


2004年08月24日(火) 「新撰組黙示録」

以前、拍手にて薦めていただきました「新撰組黙示録」(ヤングチャンピオンC)を購入してみました…。
丁寧に書かれたいい作品だと思います…というか、ベーシックをしっかり押さえてるので安心して読める…もう新撰組を題材にした作品は変なひねりを入れないほうがいいと思う…どうせ司馬作品の後は何書いたってまるごと同人誌みたいなもんだ…。
そういう意味では、いままで読んだ新撰組作品の中では、一番しっくりくる仕上がりだと思いました…まだ連載中ですが…。
近藤さんがおっさんで土方さんが男前で沖田さんが天然ベビーだ…これだよこれ…私が見たかったのは…(握り拳)
薦めてくださった方、本当にどうもありがとうございます…。
原作(最近司馬新撰組をこう呼ぶようになってしまいました…)にはあんまり描かれなかった近藤先生と沖田のエピソードとかもきっちり描かれてあって大変に満足ですよ…なんだろう…いとしいなあ近藤先生も沖田少年も…もうふたりまとめてなでなでしてあげたい…土方さんには沖田がしてあげたらいい…(怖いもの知らず)

「刀はただ人を斬るための道具、それ以上でも以下でもありませんよ」
という沖田の台詞があって、わーいですよ。
これ、司馬沖田のありようにかなり近い気がします。(うれしい)
自身は思想を持たず、ただ一本の刀として土方についていこうとしたのが司馬沖田であり。
そして、そういう、刀のような、物事の単純の美しさをあいして、思想のない単純の軍隊「新撰組」を創り上げようとしたのが司馬土方であり。
沖田は、その存在のありかたそのものが、土方の求める美しさであり、理想だったのだと思うとこう…萌えどころじゃないですよ…第二のチェルノブイリですよ…。

ボーイズ版ハニーも、友人の多大なる尽力のおかげで、無事入手できたのですが、一行読んでは吹き出し、一行読んではのたうち、を繰り返してるので、遅々としてページが進みません…。
そんなわけなので、そちらの感想はまたいずれ…。


津島 |MAIL