小学校の頃、はじめてもらったお小遣いで買いに行ったのは、りぼんでした。 少女漫画雑誌のりぼんです。 たぶん、私の好みの方向性から行くと、りぼんよりなかよしだったような気がするのですが、当時はとにかくお小遣いもらえるようになったらりぼんを買うと決めてたんですよ。 未だに語り草になるような漫画も多く連載されていた時代に購読していたのですが、私が特に好きだったのは『ねこねこ幻想曲』でした。 泣ける話が多かったんですよねー、私は昔から感動屋ですぐ感極まって泣くんですが、ねこねこはよく涙腺刺激してくれました。 里子のパパが猫嫌いな理由とか、長老が亡くなる時の話とか、たぶん今読んでも泣けるんじゃなかろうか、私。 んで、なんでそんな話をしだしたかってぇと、フラッとネットで検索かけたら、作者の高田エミさん、公式サイト持っててな。 あらまあ、ねこねこの後はジェニファーを少し読んだくらいで購読雑誌をシフトしちゃったけど、その後どんなお話しを描いてらしたのかしら?と見に行ったら、セラピストになっておられたっていう。 せ…セラピスト…! 漫画の作風とか考えるとすっごい納得できるけど、まさかセラピスト…!! 女性限定ではありますが、北海道にサロンを開いているご様子。 漫画家の人って、たぶんどの人も多趣味で、色んなものに興味を持つことがそもそもの前提条件だと思うんですが、そのうちの一つを職業にまで極めたんだなぁ……と、なんかびっくりしました。 今はそちらがメインの仕事のようで、漫画はほとんど描いてないようです。 それに関してはちょっと寂しいかなとは思いましたが、サロンの方のホームページ覗いてブログ読んだら、この人過酷な漫画家稼業よりこういう仕事の方が向いてるのかもなぁ……と思いました。 このご時世、かなり大変な仕事だろうとも思いますが、子供の自分に随分とお世話になった漫画の作者さんです。 健やかに、人を癒し続けていかれることを、こそっと祈ってみようと思ったのでした。
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