| 2006年05月15日(月) |
一般教養とチェンジリング。 |
すいません、『千と千尋の神隠し』の英名って、一般常識になるんですか?(疑問符特大。) 何でも『Spirited Away』だそうですが…この単語が“神隠し”を意味するなんてどれだけの人が知ってると言うの…! 私は、そもそも英語圏において“神隠し”って概念があるとは思わなかったのですが、単語だけ見ると日本で言う所の“神隠し”とは意味が違うような気もします。 神隠しじゃないけれど、妖精が住んでおいでのアイルランド方面では、妖精が自分の皺だらけ子供と美しい人間の子供をすり替えることがあるって民間伝承があって、そうやってすり替えらえれた子のことを「チェンジリング(取り替え子)」と特別な名前で呼ぶそうですなぁ。 基本的に「妖精の子は醜い」、というのがあちらでの通念のようですが、日本なんかでは、妖精はどちらかと言うと儚く幽遠な美しいイメージがありますよね。 これってあれかしら、シェークスピアの『真夏の夜の夢』やら何やらの影響でそうなったとか、そういうことなのかしらー? ……いや、真夏の〜に出てくる妖精って、儚くも幽遠でも無かったような……。 私が子供の頃に持っていた妖精占いの本には、上記『真夏の夜の夢』に出てくるオベロン王・ティターニア妃から、エジプトの妖精としてスカラベ(確かに、あちらじゃ神聖な昆虫らしいけど…ふんころがし…)、水の妖精ウンディーネやら子供の妖精パック(ギシリア神話からはるばるおいでませ)・ひまわりの妖精ソレイユから……やたら愉快なことになってました。 ははははは、妖精に国境は無いね! 時代の差も文献の差もジャンルの差もないね! フェアリーランドは幸せいっぱいですよ。 いや、悪い妖精もいるそうですけどね。
で、あれですよ。 この、妖精のイメージの差がね。 吸血鬼のイメージの差に、似ている気がしたのでした。 陰惨で恐ろしい「悪鬼」であった所の吸血鬼が、今ではむしろ、耽美で悲哀あふるる存在と捉えられることが多々あるわけで。 陰が陽に転じたと言うか、醜が美に転じたと言うか……こういう意識・認識の変換って、面白いなと思ったのでした。 外国から日本に「吸血鬼」の概念が持ち込まれた時にすでに何がしかの変換は起こっていたのか、あるいは日本内で変換が行われたのか……どうだったのかねぇ。
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