回 がらくた日記 回

2004年10月31日(日) 幽玄の舞

私の行ってる大学は毎年、文化祭の前日(=創立記念日の前日)に、屋外で能楽を行っておりまして、無料で能楽を楽しめるという事で毎年たくさんの人がこの能を観に来ます。
私もずっと観たい観たいと思っていたのですが、サークルの文化祭準備に追われていたり何だりで、結局今年まで機会を逸して参りました。
が、最上級生となりサークルの文化祭準備の仕事から開☆放☆されたので、ようやっと観るチャンスに恵まれました。
それが本日でございまして、神代さんを巻き添えてはりきって観て参りました。
夕方から夜に掛けて演じられた曲目は、舞囃子『高砂』(観世流)・狂言『清水』(大蔵流)・能『紅葉狩』(観世流)。
舞囃子と能の、独特の節回しで朗々と響く声、太鼓小太鼓の不思議なリズムの掛け合い、空へ突き抜けるように響き渡る笛の音と、それらを背負いゆっくりと、あるいはハッとするほど急に、舞台の上を舞い歩く演者の姿はとても不可思議な色合いを帯びており、今まで見たことの無い空間を松明の炎の中に浮かび上がらせておりました。
が。
舞囃子と能は、狂言と違って謡っている内容がほとんど意味不明で、しかも信じられないほどのスローテンポと空白に満ち満ちた独特の舞台は、気を抜くと睡魔が一斉に飛び掛るという、ある意味戦場だったのですよ。
舞囃子はちゃんと観ていたのですが、能は耐え切れずに落ちました。
意識を睡魔に持ってかれました。
幸い落ちたのは1度だけで、その後は武士と鬼の戦いという激しい動きのある舞台だったのでずっと楽しみながら観ておりましたが、それでも神代さんが起こしてくれなかったらうっかりラストまで落ちっぱなしだった可能性も無きにしもあらずです。
……えらい危のうございました。
私としては、謡っている言葉も内容も一番わかり易く、かつユーモラスな狂言が一番素直に楽しめた感じです。
調べてみたら狂言には、『陰陽師』で有名な野村万歳の和泉流と、今回狂言を演じてくださった大蔵流の2つの流派があるそうです。
私が観たのは東京の大蔵流・山本東次郎氏の演技だったのですが、大蔵流の中でも東京は格調高い芸風・関西はくだけた芸風と、色々あるみたいです。
その辺り、こちらに詳しく載っておりましたので、興味がある方はどうぞ!
しかし、私は今回、無料で能楽を楽しむ機会に恵まれましたが、きちんとした講演会を観に行こうと思ったら、1万とか普通に料金が掛かるんですね。
本当に良い機会に恵まれました。


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高時あいか
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