| 2003年04月28日(月) |
反戦感情=偽善の方程式 |
「フセインから解放されて、イラク国民は喜んでたじゃないか。だから戦争は良かったんだよ」って思ってるアメリカ国民は少なくないみたいです。 日本に核を落としたことも「あれで戦争が終わったんだからいいじゃないか」って思ってるアメリカ国民、少なくないみたいです。 それって、後ろを振り向いて、そこにどれだけ屍が積み重なっているのか、見ようとしないってことですよね。 辿りついた場所が綺麗だったら、その一歩前が血みどろでも、気にしないってことですよね。 そんなの、良いわけないと思うんですけど。 反戦感情を「偽善だ」って言う人もいました。 私は、そう言ってはばからない人間の精神に嫌悪を覚えます。 物語の中の話じゃないんですよ、現実に起きたことなんですよ。 血が流れて、痛くて、死にたくもないのに、死んでいったんですよ。 それなのに、それを見て「嫌だ」と思う感情を「偽善」と呼ぶんです。 逆に、その考え方の方がポーズとってんじゃないかと思えて仕方ないです。 痛いのは嫌だし、死ぬのも嫌。 そういう風には思わないんでしょうか? 腕の一本くらい、砲弾で吹き飛ばしてやんないと解らないのでしょうか?
アメリカには、反戦を訴えるハリウッドスターを非難するためのサイトがあって、そこのカウンターが連日凄い勢いで回ってるんだそうです。 そこの管理人は、「彼ら(反戦を訴えるハリウッドスター)には、政治的意図があるんだ。今のアメリカの体制が気に入らないだけなんだ」とか何とか言ってました。 だから何だってのさ? 同じように政治的意図で、実際に人を殺した大統領にくらべりゃマシだよ。
全てのアメリカ国民がそういう人間ばっかりじゃないことは解ってます。 でも、やっぱり見ていると頭にきます。 「アメリカ国民は馬鹿だ」って言ったアメリカ人がいたらしいです。 何となく、そう言いたくなった気持ち、解るような気がしました。
と言うことを、先日見たニュースで思ったのです。 痛いのも死ぬのも嫌な私は、戦争も嫌です。
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