回 がらくた日記 回

2003年02月24日(月) 美しく咲いた花

「トマック」をプレイしてみました。(公式HPはこちら。→
アンジェリークも、ときメモも、それなりにプレイしてそれなりにクリアしてきた私ですが、こんなクソ難しい恋愛ゲームは初めてです。
本来なら3年で決着がつくはずの物語が、1年も経たないうちに世界破滅という決着を迎えてくださりやがりました。
こんな後味の微妙なEDを迎えたのも産まれて初めてです。

以下、簡単なストーリー説明です。


愛を忘れて私利私欲に走りまくる人間に愛想を尽かした神々は、「もういいよ、人間なんて滅ぼそうぜ」と話し合っておりました。
しかし、愛の女神エビアンは「そんなことない、人間には愛が残ってるわ!」と言い張って、人間滅亡を止めようとします。
「何でそんなこと解るんだよ」と他の神々に言われ「私には解るんです」と限りなく説得力の無いセリフを切なく呟く女神エビアン。
すると、嫉妬の女神デザワが「名案がある」と言ってきます。
「この世で最も美しい体を持つエビアンが、その体を捨て、首だけの状態で人に愛されれば、人には精神的な愛が残っている証明になるだろう」と。
そうか?(高時、精神内ツッコミ。)
全能の神モーニングサンシャインはエビアンに問います。
「やってみるか?」と。
その案を受け入れ、エビアンは種子の状態で地上に降りたのでした。
主人公となる青年は、家の前で拾ったその種を植木に入れて育てました。
種子はすくすく成長し、大きな蕾をつけました。
そして花が開く頃、そこには美しく微笑む女の生首が咲いていました。


……愛を注ぐどころじゃありません、ただの怪奇現象です
ところが主人公は植木を警察に届けることもせず、美しく咲いた生首を育て始めます。
いろんな意味で彼こそ真の勇者です。
ちなみに職業はフィギュア職人。
これまた微妙です。
かなり納得も理解も出来ないこういった経過を経て、プレイヤーは生首を愛でて育てることになるわけですが、これがまた難しいのです。
水を飲ませればストレス上昇、なでててあげればストレス上昇、世間話すればストレス上昇、会社に出勤するとストレス減少。
……そうですか、私と一緒にいるとストレス溜まりますか。
ふざけやがりますね、あなた。
さらに、一定期間ごとに状態が変化し、その状態によってパラメータの上昇・減少率も激変し、ついでに顔も激変します。
「ノーマル」「はずかし」状態の時には、生首とは言えイラスト通りの綺麗な顔ですが、「ウキウキ」「ナマイキ」「ニブニブ」状態になると顔がギャグ顔に激変。
セリフも激変し、なでてあげると「ノーマル」なら「うふふ…」と嬉しそうにしてくれるのに対し、「ナマイキ」状態の時になでてあげると「ほっといてよ、もう…」。
ああ、放っておきたいのはこちらも山々なんだがな。
プレイヤーにキャラを憎ませてる時点で、すでに恋愛ゲームとして成立してないんじゃないかと思うのですが、いかがなものでしょう。
……ちゃんとクリア出来る日はくるのか、このゲーム……?


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高時あいか
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