今日は例のサブコンが単価アップの交渉にやってきました。
サブコンのProject Manager(PM)とSubのPM、総括エンジニアにクレーム担当エンジニア、現場エンジニアと、揃えうる最高のメンバーが勢ぞろいでしたよ。 迎え撃つこちらは、日本人は所長(PM)に総括課長、担当課長と私、それにControl Section(CS)のインド人エンジニアでした。
まずは彼らのOfferから始まったのですが、ホワイトボードに図や数字などを書き始めると、所長から私に伝わっていたクレームの内容と少しニュアンスが違うのがわかってきました。 今日の午前中までまとめていた資料が余り役に立たないかなと思いながら、その資料はまだ手の内にしまっておいて成り行きを見守っていました。
まず第一段階の応酬はこちらのCSとの激しいやり取りでしたが、激した感じの早口のインド英語はなかなか聞き取るのが大変ですね。でも仕事の話だと話す内容がある程度予測が付きますので、まだ何とか話の筋を追いかけて行くことができました。
例えばこの前のPartyなどで聞かされるジョークや世間話というのは、話がどのように飛ぶのか予測が難しいので、ちょっとついて行けなくなるとさっぱりわからなくなるというものがあるのですよね。
さて第一段階の応酬はさっぱり噛み合わないでひと段落です。片やHand overの遅れや順番が悪かったから手間が掛かったという話であり、片やそれは予めの契約で折り込み済みの範囲の話で、手間が掛かったのは施工能力の無さだろう、というのでは話が噛み合うはずもありませんね。
第二段階は少し細かい話になってきましたが、ここの辺りになってくると、彼らの出している数字の粗さが目だってくるようになってきました。 現場サイドからのラフな数字を元に現場を知らないクレーム担当者がまとめて作ったものだとよくわかります。 このような詳細な話になってきたら、先週からまとめていた私の資料が役に立ってくるなと内心しめしめと思っていましたが、まだしゃしゃり出ないで話を聞いておりました。
しかし彼らの交渉術はラフかつ強引です。せめてまとめた図や数字などを紙で書いてコピーして渡せばいいのに、それをしないでホワイトボードに書いて説明するだけなんて、その根拠となる数字のラフさと合わせて、何か証拠として取られたらまずいのかなと穿った見方をしたくなるほどです。
第二段階がひと段落してからやっと私の資料と説明をさせてもらいましたが、基本的には彼らがラフに言っている話を機械番号から拾い出したデータをまとめた資料で具体的な進捗と作業状況を客観的に話すだけにしました。あんまり細かい話をしても通じないなぁと思ったものでね。
例えば機械台数のMaxが、彼らと私の資料では違います。 なぜかと言えば、持ってきてのはいいけど壊れていて使い物にならなくて1回も使っていない機械があったのですが、彼らは持ってきたのだからコストが掛かったと言いたいわけですな。
はぅー、修理して一度でも使ったというならまだしも、一度も使われなかった機械に金を払えってか…。どんなポンコツでも機械として持ってきて並べておけばいいという話になろうが。 そんな数字をベースに、声高に理由になりもしない理由を並べ立て、相手が根負けして金を払えば儲けものという交渉術なのでしょうか。
これがインドで施工高がトップのゼネコンのJVというのだからなぁ…。 まあ今日は改めてインドの「吹っかけて貰えれば儲け物」精神がよくわかりましたよ。カルカッタの土産物屋でサリーを探していて、10倍の値段を吹っかけられたのを思い出してしまいましたね。
昨日の夕食メニュー
メインディッシュ…フライドチキン 小鉢物…ツナサラダ、菜っ葉と薄揚げの煮物 スープ…味噌汁(薄揚げとワカメ入り) 特別メニュー…マツタケホイル焼き
今日もマツタケが特別に出ましたが、余り物らしく大きさが今までの半分程度しかありませんでした。誰かが「俺のサイズだー」とか言っていましたが、何のサイズか聞きそびれました。ちなみに10cm程度でしたよ。
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