2004年01月17日(土)    





 不覚だ。
 部活中に泣くなんてありえない。








 授業中たくさんの事を思い出してしまった。
 何でこう言う時は、楽しい事しか思い出せないんだろう。
 そして、
 最後の言葉を思い出して、
 もう会えないんだと思うと、胸が苦しくて痛い。
 痛いなんてものじゃない。
 息が出来ないくらい。


 涙をにじませた。
 教科書の上にぽつんと、落ちた。












 部活中に思い出してしまった。
 目に入る空間、もの。
 時間さえも、あたしを苦しめる道具になる。


 だめだった。
 苦しかった。
 涙がにじんだ。溢れた。零れ落ちた。
 泣いているあたしは、
 みすぼらしい女だった。




 友ダチが来てくれて、
 頭を撫でてくれた。
 申し訳なかった。泣かないと決めたのに。


 暫くして復活した。
 いつまでも泣いているわけにはいかなかった。
 そんな事しても何も変わらない。
 関係が修復されるわけでもないんだから。









 でも、だめだった。
 何をしてても、頭の中には同じことをたくさん繰り返していた。
 廊下に出て、一人で楽器を吹いていた。
 吹きながら、あたしはずっと涙を流した。
 ずっと、ずっと気付かれ無いように、
 ずっと適当に楽器を吹きながら、
 思い出していた。色んなこと。


 「もう、会う事も、話すこともないんだ。」




 淡々と、淡々と流れる涙。
 なんて女だと思った。



 楽器が吹けなくなった。
 ずっと楽器を抱きしめて、
 流れる涙を押さえようとした。
 無駄だった。












 最低だ。
 最悪だ。
 なんて女だろう。


 弱い。
 もう、何だか良くわからない。
 あたしは一体、
 何を如何したら良いんだろう。












 ただ、ちょこっとくらい未練を持っても、
 バチは当らないんじゃないかなって、
 弱いあたしの意志が働く。
























 自分がよくわからない。

















  

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ほっとけない 世界のまずしさ 

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BbS