目口覚書
■目口覚書■
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2003年12月23日(火) ホノマラソン(と、現地のボランティアさんは言う)ネタを。

給水場での水渡しがJALのボランティアの役目。
10キロの米袋みたいな大きさのビニル袋に氷が入っていて
それを特大ポリバケツにがーっとあける。
ポリタンクの水を じゃーっとあける。
これまた1mはあろうかというかくはんきで まぜまぜする。
ウオーターポットに小分けして、何百という紙コップに入れ
それをボランティアたちが手のひらにのせ ランナーに渡す。

怪我を防ぐため指輪ははずし、ぴったりした白いゴム手袋をする。
事前に、日本で「ランナーとの接触事故などが起こっても
一切自己責任とします」なんぞという書面にサインをさせられる。

コップも、普段自分たちが飲むように掴んではいけない。
あくまでも手のひらに「のせる」のだ。取りやすいように。

へ〜 ほ〜とか思いながら楽しく参加したのだが、
二つ、感じたことがあった。

私の前にいた おばちゃん。
この人の水の渡し方が、強制的なのだ(笑)。
例えていうなら、スーパーの試食コーナーのおばちゃん。
「これ、新しいジュースやねん、飲んでって。飲んでって。
飲むだけでええから。ほれ、ほれ、これ、飲んでって」
と、目の前につきつけられて、拒むより先に手に器が当たる。
そして 飲んでしまう。そんな感じ。

会場の空気とか、ゴール前だから余計興奮させられるというのもあるが、
そのおばちゃんハイテンションで
「ウオーター!ウオーター!」と大声で叫ぶ。
あんたは、ヘレンケラーかっ と心の中でつっこんでしまった。

この線から先は入っちゃだめよラインもおおいに踏んで コースに飛び出して
へろへろのランナーへ無理くそ渡そうとする。

でも、
でも、よくみてたら、
そのおばちゃんから自主的に受け取るランナーも多いのだ。
なんだか 面白くて観察してしまった。
ぼーっとしているより、大声出して元気そうな人から水もらいたいものな。

もうひとつは、ギャラリーやボランティアたちがランナーに
「頑張れ!頑張れ!」とかけている掛け声。

私自身も声に出してはいたのだが、どうにも違和感を感じて
「よく 頑張った!」にかえた。
JALのエイドステーションはゴール1キロ前の地点なので あと少しの距離だ。
「よく 頑張った!あとちょっと!」と。

なぜそうしたか というと、「頑張れ!」と声援を送られた人のなかで
数人が「頑張ったよ、もう頑張ったって」という言い方が 爽やかではなく
ちょっとしんどそうに聞こえたのだ。
まだ頑張れっていうのかい そう言ったおじさんもいたのだ。

これは私の感じ方が より強くそう受け取ってしまったのかな。
一緒に行った友達は 明け方までのボランティアしたあとフルマラソンして
(ようやるわ)
そのあと聞いてみたが、「頑張れ〜」って言われて別に嫌な感じしなかったよ
って言っていた。

ふむふむ。そか。

考えすぎてしまったかもな。
外人さんには「Good Luck!」というのだ。
まるでキムタクさ。

そしてゴール目前の人へは「Good Job!!!!」と
拍手を贈った。

朝5時にスタート後8時間くらいしたら もうサポートスタッフも三々五々。
でも、コースにはまだまだ走っていや脇腹おさえて歩いてくる人たちが
いるのだ。
わたしゃ ひとりでちょっとはずかしかったけど 拍手して
「よく頑張ったー!もうすぐだよー!もうすぐだよー!!!」
と叫んだ。

さて、夜0時から翌日午後3時くらいまで
15時間ほど浸ったマラソン漬けの一日もおしまい。
これで2回目の見るあほうだったが
やっぱり踊るあほうになりたいものだ。






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