目口覚書
■目口覚書■
ごめんください
どちらさまですか
お入りください ありがとう

2003年06月03日(火) 九段下

仕事を終えて19時開始のセミナーにむけて
九段下まで てくてく歩く。

少し早くついたので ゆで太郎でざるそばをすすった後、
目前にでーんと鎮座まします靖国神社へ足を踏み入れる。

大きな大きな木々を眺めたり
薄いブルーの空を見上げていると
あと2ヶ月もするとまた大問題になる場所とは繋がりにくい。

社務所の前に 掲示されたポエム前でストップ。
「 六月五日
 あんまり緑が美しい
 今日これから死にに行くことすら忘れてしまひさうだ
 眞青な空
 ぽかんと浮ぶ白い雲六月のチラン(地名)はもうセミの声がして
 夏を思はせる
 “小鳥の声がたのしさう俺もこんどは小鳥になるよ”
 日のあたる草の上にねころんで杉本がこんなことを言っている
 笑わせるな
 本日一四時、五五分
 いよゝ知ランを離陸する なつかしの祖国よさらば
 使いなれた万年筆を“かたみ”に送ります」

2行目くらいから胸がつっかえだしたが 反応する自分に
ブレーキをかける私がいた。
「靖国」の知識もない自分がマスコミに影響されている。

最後に
「陸軍大尉 何某
 昭和二十年六月六日
 沖縄方面にて戦死 富山県出身 二十三歳」

・・・・・

さばっとした死ぬ前の日のぽえむ。

胸が痛い。
それが靖国のやり方やん なんかゆうな。
この人ら、被害者やん。
杉本は 小鳥になれたかな。


やりかたがまずいのはわかるけど、
私は静かに眠らせてあげような そんな思いで
二礼二拍手一礼。






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