目口覚書
■目口覚書■
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2002年01月04日(金) 夜行バス珍道中(その2)

夜行バス初体験のダンナさんは、狭い座席に体を折り曲げながら
出発後間もなく暗闇になる車内で、とっとと寝ればえーのに
車内灯をつけて雑誌を読みふけっている。

夜行バス経験豊富なわたしは、とにかく寝るべしと
テレサテンのカラオケが流れる車内ヘッドフォンを着けながら
目を閉じる。時の流れに身をまかせってんだ。

午前1時頃、きっとバスは中央道のどこかでトイレ休憩するだろう。
ニコチン切れのダンナさんをその時車外へ出してあげねば。
ところが、停車も休憩のアナウンスも全くないのが常である。
静かにバスは止まり、10分後静かに出発する。

寝ている人への配慮らしいが、ちゃんとアナウンスしてくれよ、と
いつも思う。
でなきゃ いつトイレにいけるのかと不安になるぢゃねーか。
わたしは、運転手の動きで「外に出ていい時」を察知する術を駆使する。

バスの中にもトイレはあるのだが、やはり狭い空間から解放されたい。
そして、休憩後、間もなく出発するはずのバスが




動かない。



あれ?
そう思っていたら、珍しく車内アナウンスが。



「関ヶ原付近、雪の為 高速道路すべて通行止めとなりました。
これから 東京に引き返します。」







え?


ここは山梨甲府IC。
時間は午前1時。



つづく






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