| 2002年01月02日(水) |
正しい正月の過ごし方 |
わたしは食が遅い。 ダンナ実家での私は いつまでも黒豆とごまめを箸でいじくりながら 右目でTVを、左目でビールの位置を確認しつつ どったーんと座る。 ・・・予定だった。
年末から 10人の大人と一匹の猫と 1歳半の快児が入り乱れるダンナ実家。 さながら通勤電車並みの混雑で茶の間は 3夜連続鉄火場と化す。 つまみ終わったお節料理はさっさと片付けられ 花札とトランプとダイヤモンドゲームと 100円玉と記録用紙が散らばる。
え? もう食べないの?もう片付けちゃうの? ばくちなんかしとーない! せめてハムはわたしの前に!あぁ!ギブミーサラミ! 敗戦國日本の口惜しさよ。
食いかけのレンコンを口に押しこみ 飲みかけのビールをグラスごと流しへ捨てる(T_T)
「座ってていいのよ〜」って言われても はいそうですかという図太さはまだ発芽前。 常に着用しているエプロンの紐を閉め直し 洗い場のおばちゃんへへーんしん!
寒さで腰は痛く、手はガサガサ、睡眠不足で目は真っ赤 元旦もそうして日付け変更線をまたいでゆくのです。
でもこれが主婦のあたり前の正月の姿なのだとしたら 私は生誕○十○年にして 古式ゆかしい正しい日本の正月を過ごしているのやも。
寒寒の帰路では 博打三昧の正月にすっかりご機嫌のダンナさん。 その間三時間寒い台所にいた冷え性気味のすっかり不機嫌な奥さん。
足は痛い、腰は痛い、風邪治りかけで喉は痛い 荒れて手指は痛い 痛い痛い痛ーーーーーーーーーいの連発
すごい空腹に気付きセブンイレブンで肉まんとピザまん購入。 帰宅後フードファイトのスピードで一気食いするわたし。 「なんで正月にわたしはひもじいねん!」 「なんで好きなだけ酒のまれへんねん!」 「なんでポストは赤いねん!」
ほんまは口にすべきでない愚痴も 聴いてくれる相手のお陰で全部吐き出す。 そしてわたしの頑張りを(腹の中ではどう思ってるかは別としても) よくやったと誉めてくれる。
そしてご機嫌モードに戻った私は 布団の中のダンナさんの左手に すぽんと沈み込み正月初日を終えるのであった。
今朝、ダンナさんはまた実家へと赴き近所の銭湯へ初風呂出陣。 わたしは腰の痛みにダウン気味で 上はトレーナー、下はパジャマのずぼんのまま 洗濯、布団干し、帰省準備。
貰って帰ってきたお節をつまみ、 自分で好き勝手にお餅の磯辺焼を食べ 宝塚歌劇の「PUCK」のビデオを観る。
涼風真世、天海祐希、真織由希の歌声にうっとり。 あぁ ひとりの正月ってすばらしい。 好きにいきるってすばらしい。 いつでも横になれるってすばらしい。
今からのんびり荒川土手にお散歩へ行って来まーす(^^)
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