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朝起きる。外はようやく夏っぽい感じで、洗濯だけ片付けちまおう、と。2回目を干す頃には1回目のシャツとか乾いてるくらいのいい感じな夏空。陽はささないんだけどさ。風もなくはないベランダで横になってる次郎君気持ちよさそう。
今日は仕事だとか言ってたような気がした飼い主は、途中何度か時計を確認してたみたいなんで放っておいたんだけど、十分昼過ぎてから寝過ごしたとかなんとか言って起きだした。んでとっとと出かけるのかと思えばなんてことないFFの用事だとかなんとか。昨日といい今日といい、買い物とか家の用事とかが無理でもちゃんと話す機会なら全くなかったわけでもなく、連日某大手メーカーのクソったれ開発のせいで土日も関係なく仕事させられてる状況に同情すら覚えて仕方ないか、と思っていたのに。風呂屋行ってFFやって寝てFFするためにわざわざ帰ってきたわけか。
もう絶望的な気分になって部屋出る。どこに行くわけでもなかったけどもうその場に居たくなかった。
夏っぽいけど死ぬほど暑いわけでもない。すじ雲の空、日差しは強くなくなんだかもう夏の終わりのような。船宿に観光バスからたくさん人が降りてくる。なんの感情もなく周囲の認識が出来ている。心配事や解決しないといけない問題は常にいくつもあるけど、今の時間は殊更鬱だとか死ぬとか考えているわけでもない。不思議なくらいにニュートラルというかなんと言うか極めて素。
・・・かみさんからメールとか電話とか。出際に皮肉っぽく(聞こえたかもしれないけれど僕は相変わらずこの調子なので。)話し合える時間を大事にしよう、と言ってみたこと関連の話ちょっと。ふたりのことについて一番最初の、大前提みたいな事項について意識していることは確認できたわけだな。ずいぶん気が楽になる。