覚書 (いちかわ自然の窓 歩きしらべた一〇〇〇〇日 石井信義 著 より)まちの緑が少なくなっていく背景の一つに、住民の緑に対する意識の変化があげられる。農漁村的であったところに宅地化の密度が増してくると、新しく移り住んできた人々が家を建てるのに、枝が邪魔、落ち葉が、日陰に虫が、となる。そして、「まちに緑」と言いつつ、自分のすぐ脇にはどうも、という狭量な考えで、伐ることを要求する。