帰国子女の友達に、
日本ではまず見られない興味深いビデオを見せてもらった。

第二次世界大戦中のディズニー短編アニメで、
"Der Fuehrer's Face"。

これがすごい。
テーマがズバリ「反ナチス」で、
反ナチ感情を国民に植えつけようという、
いわゆるプロパガンダ的な映画であった！

しかもそれに出てくるのがドナルドダックだから更にすごい。
というか今見ると不条理の領域。

ストーリーはだいたいこうだった。

ある日ドナルドはナチス軍に拉致される。
そこはナチスの軍備工場で、そこでドナルドは
ミサイルを作りながらヒットラーの顔写真を見るたびに
「ハイル！ヒットラー」と言わされ続ける。
過酷な労働の末、遂にドナルド発狂！
初期ディズニーによくあった幻覚描写がぐびぐび出てきて、
気がつくとドナルドの目が覚める。

そう、すべては夢だったのだ。
アメリカの国旗のデザインを基調としたパジャマに身を包んだドナルドは、
ああ、アメリカ人でよかった！と言って
自由の女神に抱きつく。

エンドクレジットでヒトラーの絵にトマトがぶつけられて、
THE END。

なんかすごいよ！！
｢トリビアの泉｣なら85へぇくらいの衝撃の事実なんですけど。

Kitty Thunder Ground

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