うさちゃんの丸焼き。同居人に誘われて映画を見に行った日の出来事。メンバーは同居人とその御友人とMと私の四人。 夕飯を家で食べないか?との御友人の誘いに喜んで乗り、御友人の御宅へお邪魔させていただき晩餐に出された料理はソレでした。 鶏よ、珍しい種類の鶏なのよ!と、必死で言う同居人。 四本足の大きなソレ=珍しい種類の鶏。 しかし私はほんの一寸前に、厠で用を足している時に聞いてしまったのです。 「Mちゃん、ちょっと来てー。…彼女はコレ、大丈夫かなぁ?」 「ウーン…一寸不味いんじゃあない?」 という会話を。 そこで私は悟ってしまったのです、その肉が何の肉なのかを! そう、うさぎの肉だったのです。 もし室内中に沢山のうさぎがいて、其処へ放り出されたら間違いなく発狂確実な程の大のうさぎ好きの私がうさぎを食べるだなんて! 考えられないしもし、食べたとしてもうちのうさぎに顔向けできない。 目の前にはうさぎの足を乗せた皿。 折角客人の為に腕によりをかけて料理を作ってくれた御友人には申し訳なかったが私はソレを食べることが出来ませんでした。唯一食べたのは添え合わせの野菜。 折角作ってくれたんだから一口位食べなければ失礼よ、と説き伏せる同居人にも大変申し訳ありませんでしたが一口たりとも口へ運ぶ事はしませんでした。 半年前までうさぎと暮らしてたのに食肉だから食え、だなんて考えられないよ。 それに私は動物の肉っていったら『鶏肉』『牛肉』『豚肉』の幼少の頃から普通に食べてる、世間一般で食べられてるこの3種類くらいしか食べないし。 気まずかった晩餐、それは正に拷問でした。
最も印象的だったのは肉好きなMがひとかけらもその肉を食べなかったこと。
了
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