久々の映画感想です。

神木隆之介くんの出てる『遠くの空に消えた』というやつを観てきました。
ちなみに監督は行定さんなんだけど、この方って確か映画のセカチュー撮った方でしたっけね？
映画版のセカチューは……って出来だったので正直どうかなー？(=.=;)って思って出掛けたんですけど
見てみたら、どっこいなかなか面白かったです♪

北海道の田舎に空港を作る話が持ち上がって、それに伴い反対する住民と空港公団との争いを少年達の友情を絡めた目線で描く…とまあ、いたく簡略化して説明するとこんなストーリーなんですが
映像とか音楽とか人選とか演技が『ちょっと濃ゆい系の舞台』を彷彿とさせるので、舞台がちょっと苦手な私としては
「うっっ、大丈夫かなこの先」(-_-;)と心配になったんですが濃ゆさが度を超して無く、神木君ともう一人の主役の少年ささの友間君のめっちゃ好演により、全体的にとてもさわやかなお話に仕上がってました。

ちょっとおとぎ話チックで、少年少女の友情モノでもあり、少年達の成長ストーリーでもあり、でも大事なふるさとを開発で失ってしまいそうとてつもない危機感もあり、人と人との悲しげなつながりもあり…。
でも最後にはちょっとしんみりしつつ『人っていいね！友情っていいね！』というような爽やかな気分になれました。
脚本・監督の行定さんの力作映画に仕上がってると思います。時間が２時間越えでちょっと長めなんだけど、読？後感がよいのですがすがしく映画館を後に出来ました♪よかったっす！
女の子では最近「セクシーボイスアンドロボ」で好演した大後寿々花ちゃんが出てます。彼女がやる役柄はああいった不思議ちゃん系キャラが多いんですかね？年の割に大人びた立ち居振る舞いなので同年代の男の子達と一緒にいてもお姉さんに見えますねえ。

脇を固める大人も　渋い演技にますます磨きがかかってきた三浦友和さん、
ハジケつつも物語の重要な部分をしっかりした演技で盛り上げ画面をシメる小日向さん、
どんな役でもしっかり順応してしっくりくる鈴木砂羽さん、
今回は奔放かつあでやかなアネゴ大竹しのぶさん、
その他にもキャストの方が役の雰囲気をしっかり解釈した上に確実に演じておられたので『無理した役の配置』が無かったところが観ていて楽だった要因だと思いました。

まあ、大後寿々花ちゃんの役柄が結構、かなり不思議ちゃんだったので所々入る物語（メルヘン）チックな要素も含め苦手な人は苦手かもしれませんが、私はあまりそれも突出してなかったからよくまとまってた作品かと思いました。作品の内容の割にはちょっと映画館が大きすぎた感もありますけどね★（静岡市の場合ですが）こじんまりした映画館でしっとり観るのもよい映画かも。
うん、私は嫌いじゃなかったです♪(^.^)