思い立ったが吉日

2012年05月23日(水) 夢のように月日は過ぎて


黒猫王子が逝ってから1ヶ月。
いまだにあの子が居ない事に慣れない。
まるで寅さんのように気の向くままフラフラ旅をしているような感じがする。
ちゃんと見送ったのにね(苦笑)


陽射しの強さも木々を渡る風も日々変わっていくのに、私の時間はあの日止まったまま。
心の中にぽっかりと穴が空いたようで、何をするにしても気力がわいてこない。
普段と変わらずアニメやドラマを見てワクワクするし、本を読んで物語の世界に引き込まれ
たり、ニュースを見て憤ったり考えさせられたりもする。
およそ人が持つ感情のすべては問題なく機能している。


けれど、それもほんの一時だけ。
ふとした瞬間にスイッチが切り替わるように、それまで抱いていた感情や考えが消えて
何もかもどうでもよくなってしまう。
周囲を取り巻くあらゆる事象が色褪せて無意味なものになる。


時間が解決してくれるとよく耳にするけど、あと何度日が昇って沈んだら平静を保つ事が
できるのだろうか。
王子の事を考えるだけで胸が張り裂けそうに苦しくて何も考えられなくなる。
祖父母や叔父が亡くなった時も悲しくて辛かったけど、ここまでひどくはなかった。


人間と動物を同列に考えるなんてと思うかもしれない。
自分でもどうかしていると思うけど、あの子はかけがえのない家族だったし、ずっと一緒に
暮らしていたから喪失感が大きいのだと思う。
それに王子は普通の猫とはちょっと違った面があったから、尚のこと特別に思うのかも
しれない。


限りある命だから、いずれは別離の時が訪れる。
頭では分かっていても心が現実を受け入れたがらない。
そのうちひょっこり帰って来るような気がして王子の姿を探してしまう。
あの日の出来事が夢だったらどんなにいいか。


叶うはずの無い願いを捨てきれない自分の弱さが嫌になる。


 < 過去  INDEX  未来 >


近江まほ [MAIL]

My追加