思い立ったが吉日

2012年01月28日(土) 忍び寄る影


昨年末から左後ろ足を引きずるようになった我が家の黒猫王子。
運命の出会いから16年。
天使のように愛くるしい王子も寄る年波に勝てなかったのか、加齢による関節炎と言う事で
舶来のお薬を飲んで様子を見ていたのですが、今日新たな展開を迎えました。


いつものように左耳をチェックしたあと、左後ろ足を触診していた医師の表情が強張る。
診察台に王子を仰向けにしてエコーの準備をしながら「ここに大きな瘤がある」と。
画面に映し出された画像をみると、左後ろ足の付け根にテニスボール大の瘤が・・・。
先週、診てもらった時には異常なかったのに、まさか1週間でこんな事態になるなんて。


呆然とする母と私に追い討ちをかけるような医師の言葉。
周囲の血管を取り囲むように瘤が出来ているから、外科的処置を取るのは体力的にも
リスクが大きいから勧められないと。
若くて体力があればレーザーで焼いたり切除するけど、王子は高齢で抵抗力も免疫力も
低下しているから、へたに手術すると組織のバランスが崩れて足を切断する事になったり
血栓ができて命を落とす事になりかねない。
このまま投薬治療をして様子を見たほうが良いと言われました。


先生の説明を聞きながら、頭の中で「何故、王子が?」「どうしてもっと早く気付かな
かったんだろう」
という言葉がグルグル回り続けるばかり。
人間の年齢に換算すると王子は今年で84才。
そう遠くないうちに天に召される時が来るから、いざという時に備えて心構えをしておかな
ければと考えていましたが、まさかこんなに早くその時を迎える事になるとは・・・。
胸の奥が静かに凍っていくような感覚に襲われました。


*****


帰りの車中で普通に振舞おうとしましたが、話している間に胸が締付けられて涙声に。
視界もだんだんぼやけてきて、信号待ちの時に急いで涙を拭きました。
まだ悪性のものと決まったわけじゃないのに、ネガティブな考えばかりが頭に浮かんで
どんどん弱気になってしまう。


ただの瘤かもしれないという母の言葉を信じたい。
でも先生から組織検査の話は出なかったし、薬で様子を見ましょうとしか言わなかった
のが気になって・・・。
とり越し苦労だったらいいのですが、いずれは看取る日が来るのだから覚悟はしなければと
思います。


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近江まほ [MAIL]

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