ゴキブリはなぜそんなに嫌われるのか - 2010年09月11日(土) 数ある昆虫の中で、ゴキブリはなぜそんなに嫌われるのか。 先ず、あの大きさ、色が嫌だという人が多いだろう。 あんだけでかくて黒々したものが突然現れれば確かにちょっとびびる。 でも、大きさと色で言えば、クワガタだって大差ない。 クワガタとゴキブリの違い…と言えば、その質感だろうか。 クワガタの艶のある硬質さは、さながら装甲車を彷彿とさせるものがある。 一方、ゴキブリはそこのところ生々しい。 羽は薄っぺらいし、つぶれたらべチャッと何かの液体が出てきそうだ。 とてもじゃないけど、子供の夢を背負えそうにない。 それでも、バッタなどは甲殻に覆われていなくても、 どこかしらかっこよさを感じる。 キリギリスやコオロギはそこはかとなく情緒すら漂う。 それならなぜゴキブリはだめなのか。 詰まるところ、彼らのあの「動き」のせいではなかろうかと思うのである。 カサカサカサというあの俊敏な動きだ。 もしクワガタがあんな風に動いたら、子供は泣き出すだろうし、 バッタやキリギリスがそんな動きで近づいてきたら、 いかに風流な人でも嫌悪感を抱かずにはいられないだろう。 ゴキブリのあの素早い動きは、どことなく卑しく、貧乏ったらしい。 逆に彼らがもっとどっしり構えていたならばどうだろう。 人は部屋の隅っこに彼らを発見した時、 そっと捕まえ、窓から外に逃がしてやったりはしないだろうか。 彼らが物凄いスピードで壁や床を走り抜けていくから、 人はスリッパの裏で彼らをぶっ叩きたくなるのではなかろうか。 生きていくには速さが必要なのだろうが、 一概に速ければいい、というものでもないのである。 人生もまたしかり…と言えなくもないかもしれない。 などと、さっきゴキブリが天井を這っているのを見て呑気に思ってみたり。 炎の蜃気楼、読了したのでその感想でも書こうかとしていたのに…。 ...
|
Home--七変化 |