ハイテク銭湯と座右の銘。 - 2002年11月19日(火) ※この日記はごく稀に?管理人の妄想で構築されることがあります。 以下の物語は11月15日の日記の続きです。 因みにこの話は当サイトに置いてあるSS『アマイワナ 2』(前・後編、後編エロ有注意)の続きになっています。 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 「おい弥勒・・・・・・閉まってんじゃんかよ?」 誰も居ない夜更け。犬夜叉の目の前で銭湯の入り口にかかった「準備中」の札が風に吹かれ、カラカラカラ・・と寒々しい音を立てていた。 「大体こんな時間に住宅地の銭湯なんか開いているわけがないんだ・・・」と付いて来る時は何の疑いもなく付いて来たくせに、言わんこっちゃないとブツクサ文句を垂れる犬夜叉の手を引いて弥勒は脇の細い通路へと入って行く。 「て、おい。どこ行くんだよ?」 「大丈夫、予約済みだから」 「はぁ?」 人ひとり通るのがやっとの通路を歩いていくと、建物の内側へ折れる入り口があり、その突き当たりにナニやら銭湯には到底似つかわしくない近未来チックな重厚な扉が控えていた。弥勒はその黒光りしている扉のすぐ脇に付いているチャイムを押す。中でチャイムが鳴っている音は聞こえない。 「・・・・・・おかしいな」 「なあ弥勒。ココ何かピコピコ言ってんぞ?」 犬夜叉がチャイムの下に小さな赤いランプが点滅しているのを見つけた。更にそのすぐ下には液晶画面が埋め込まれていて。 「【アイコトバヲドウゾ?】・・・おい、合言葉なんてあんのか?」 「知らねえ。聞いてねえ;;」 「一体何なんだよコレは!?あ?本当に銭湯なのか?ココは!?」 アヤシイ展開に不安を募らせる犬夜叉。 「犬夜叉、適当に言ってみろよ?」 「適当・・って言われても・・・まあそうだな、合言葉って言やあ、やっぱこれだろ?」 犬夜叉はコホンコホンと咳払いをしてから呪文を唱える。「開け〜ゴマ!!」 ブブーーーッ どこからかテレビのクイズ番組で使われるような不正解を示す音が鳴る。「なっ、何だ何だ?」と、犬夜叉が再び液晶画面を覗き込むと【アホ】の一言が・・・。 「ぬわにうぉーーー!!!大体聞かされてないのに合言葉もクソもあるかボケェ!!」 フーフーと頭から蒸気を立てて怒っている犬夜叉の肩を弥勒がポンと叩いて制した。 「待て犬夜叉、ココにヒントが出てる。ほら・・・【ザユウノメイ】だって?」 「座右の銘って・・・一日一膳とか、急がば回れとか、棚からぼた餅とか?」 「・・・棚からぼた餅はちょっと違うと思うけどな;;」 「でも、誰の?」 「そりゃあやっぱココの番頭さんのだろ?」 「知るかンなモン!!」 「いや、大体は想像がつく。こういうもんはな、相手の心情になって考えると案外簡単に解かるもんなんだ・・・」 「へー相手の心情ね?(つうかそもそも誰なんだ番頭って!?)」 今度は弥勒の番だった。背筋を伸ばして気合を入れ、マイクに向かって一発。 「バイで〜リバ!!」 「座右の銘かよ!?そりゃ!!(しかも一体どういう心情だ!?)」 それこそアホだとすかさずツッコミを入れる犬夜叉を尻目に、ウィーンと軽快な音を立てて扉が開いていく・・・ 「合ってんのかよ!?」 「合ってるに決まってんじゃん、解かるだろ?フツー」 「解かんねーよ!!」 「犬夜叉・・・何かお前さまぁ〜ずの三村みてえだぞ?」 「お前のせいだろ?(涙)」 開かれた扉から続く通路を、お笑い(ホモ)コンビと化した弥勒と犬夜叉が進んでいく。薄暗い通路はピカピカに磨き上げられていて弥勒の革靴のカツンカツンという音と、犬夜叉の運動靴のキュッキュッという音が壁面にこだました。突き当たりに微かな明かりが見える。どうやらドアがあって向こう側の明かりが漏れているらしい。 「なあ本当にココ銭湯かよ?」 「ああそうなんだろ?一応。まああの人のことだから普通の銭湯じゃないかも知れないけど・・・」 「あの人って?あの人って・・・まさか!?」 「いらっしゃ〜〜い♪」 ドアを開けた途端にかけられた聞き覚えのある声に、犬夜叉はステーンと見事な・・まるでコントのお手本のようなコケ方をする。 「ゆ、遊丸ッ!!!」 謎の通路はどうやら銭湯の脱衣場の片隅にある従業員用の出入り口に続いていたらしく・・・。煌々と明るいその大ホールで、女湯との敷居の端に設けられた高い番台に奴は(笑)座っていた。 「お二人さん、休憩かね?宿泊かね?」 「て、ラブホテルかココはッ!!」と、犬夜叉のツッコミも虚しく・・・ 「休憩で」と速攻で答える弥勒。 「答えるなよお前も!!」半泣きで叫ぶ犬夜叉を余所に世界は回っていく。 「前金3000万円頂きます」 「ふざけんなバカ!」と犬夜叉。 「はい、3000万円」と財布から千円札3枚を引き抜く弥勒。 「確かに。どうぞごゆっくり・・・」 どうか神様、これも夢であって下さい・・・そう祈らずにはいられない犬夜叉だった。 犬夜叉の災難はつづく・・・。 ...
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