ほのほのぼのぼの。 - 2002年11月15日(金) ※この日記はごく稀に?管理人の妄想で構築されることがあります。 以下の物語は過去日記の続きです。 因みにこの話は当サイトに置いてあるSS『アマイワナ 2』(前・後編、後編エロ有注意)の続きになっています。 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 くくくくくっ・・・・と、横に並んで歩きながら可笑しそうに腹を抱えて笑う弥勒。 「笑いごとじゃねーよ」 犬夜叉の夢の内容を聞かされた弥勒は大声を立てないように手の甲を口に当てながら笑いに耐えている。 お風呂セットと着替えを片手に抱えながら並んで歩く夜更けの住宅地。 11月の空気の冷たさは服を通り越して肌に直接突き刺さる。 「いや・・・だってお前、いくらなんでも惣一郎さんに、ぷっ・・・」 思わず噴き出してしまった弥勒に、犬夜叉は頬を膨らませて怒った。 「結構リアルだったんだぞ!?本当に怖かったんだから!!」 「そんな夢見るなんて・・・お前ってやっぱマゾだな」 「なっ・・・」 “マゾ”などと言われて犬夜叉はカーッと頭に血が上り、立ち止まった。そもそも折角遊びに来たのにろくに相手もしてくれないで悪夢に魘された可哀想な俺様に向かってマゾとは何だ。 しかし、弥勒はそんな犬夜叉に構うことなくすたすたと先に歩いて行く。 その後頭部を一発ぽかーんと殴ってやろうかという衝動に駆られていると、不意に弥勒も立ち止まった。 「でもさ・・・」 そう言って振り向いた弥勒の顔はもう笑っていなくて。 「俺にとっても結構笑いごとじゃねえかもな」 「・・・?」 “だから最初っから笑いごとじゃねえっつってんだろボケェ”と突っ込むつもりで弥勒の脇まで辿り着くと――― 「っ・・・」 弥勒に手を取られた。 一瞬、二人はごくありふれた恋人同士のように仲良く手を繋いだまま歩き出しそうになったが・・・。 「バ、バカ。手なんか握るなよ、中学生じゃあるまいし///」 突然のことに動揺した犬夜叉が、ぶるんぶるんと繋がれた手を振り払った。 すると、弥勒はちょっと寂しそうな表情を見せ、「そっか・・・」と小さく呟いて再び前を向いて歩き出した。 そ、そっか・・・だと? 弥勒のことだからてっきり・・・「手がイヤなら別のトコロを握ってやろうか?ん?」などと例の如く攻めて来ると身構えていた犬夜叉は肩透かしを食らう。 歩きながらすぐ斜め上の弥勒の顔を覗くと、寒そうに肩を竦めて大雑把に巻いたマフラーの中へ鼻の辺りまですっぽり埋めていて、口元の表情は見えなかった。でも、真っ直ぐ前を向いた弥勒の瞳は怖いくらい澄んでいて、それはひどく重たい眼差しだった。 知らず知らずのうちにその綺麗な瞳の魔力に引き寄せられ、見入っていると、不意にその瞳がすっと横に動いて目が合った。 ドキッとした犬夜叉は反射的に目を逸らす。 「犬夜叉・・・」 「な、なんだよ?」 犬夜叉もぐるぐるに巻いたマフラーに鼻まで埋め、くぐもった声で返事した。何故だか判らないけれど心臓がドキドキ言っている。 「俺さ、お前のことそんなに安心させてあげられなかったのかな、って・・・」 「え・・・?」 「ここんとこ、ずっと仕事ばかりでほとんど会えなかったし・・・。そんな夢見るほど信用されてなかったんだって、思ったら、何か、さ・・・」 「・・・・・・」 「俺って結構勝手な性格だし、お前のこと全然見てないように見えるかも知れないけど・・・」 「・・・・・・」 「・・・犬夜叉・・・なあ、解かるだろう?」 「わかんねえ」 いつもの調子でそう即答する犬夜叉に、弥勒は少しだけほっとしたように微笑んだ。 「・・・俺はお前のこと解かってる」 「俺の、何が?」 「“わかんねえ”とか言って、本当はちゃんと解かってくれてるってこと」 「お前って随分良い性格して―――」 そう言いかけたところで、犬夜叉の指先に弥勒の指が当った。 少し躊躇いがちに伸びてきた手に、犬夜叉はやはりちょっと驚いたようにピクリと手を逸らす。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 そうして、再び弥勒の手がそっと伸びてきたが・・・ また、指先だけが少し触れて、今度は思い直したように自分から引っ込んだ。 「・・・・・・」 すぐ隣で小さなため息のようなものが聞こえた次の瞬間。 犬夜叉の指の間に、弥勒の指がゆっくりと滑り込んできて・・・ 犬夜叉は、その指を迎え入れるように華奢な指を心持ち開いた。 互いの指と指が次第に深く交差してゆき、やがて指の付け根で止まると・・・ 弥勒がキュッと優しく犬夜叉の手を握り締めた。 二人揃ってしばらくそのまま無言で歩き続けた。 そのうちに犬夜叉も、それと判るか判らないかくらいの微かな力で握られた弥勒の手を包んでみた。 犬夜叉の手も、弥勒の手も、とても冷たかった。 凍えて、かじかんでいたけれども、ずっと手を繋いでいると触れ合ったところから熱が生まれてきた。 その熱を絶やさないように、守りつづけるように、二人は手を取り合ったまま深夜の銭湯へと歩いて行った。 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 エロは中休みです(笑)。 ほのぼの系でお送りしてみました。 ウチの弥勒って何でこう・・攻めのくせにダメ男っぽいんでしょうか(泣)。 14:31。 ...
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