THOKOの日々

2008年12月08日(月) 仮病という名の病

おそらくは、今後同じ手術はしないだろう
主治医がそう口にした
大きな手術だった
そこまで切除して今後退院できるのか、と病棟内がざわめいたほど
当然他の病院に断られ続けてこの病院にたどりついた人だった

疾患上厳密な血糖コントロールが必要となり、そして食事摂取方法や量についても厳密な管理が必要となった

それを欠けば、、、退院後も生命に関わるだろう

意識レベルが低下して緊急入院してきた
前回入院中も、伴侶の面会は2回程度(しかも3分ほど)しかなく退院しても家族の協力を得るのは困難だと安易に予想できた
結局その希薄な家族関係が今回の緊急事態を生んだのだ
もっと早く発見していれば、家族関係がもう少しでも思いやりのあるものならばここまでの自体には陥る事はなかっただろう
今回緊急入院時についても、家族はついてはきたがすぐ帰ってしまった
「仕事はいいから付き添うように」そう促せることのできる人が家族にはいないのだろう
例えば患者の親、兄妹。
全ては経済的な事がからんでくるようにも思えてならない
伴侶は、こう口にして返った
やくにたたないなら入院してろ、と。
意識不明の患者はこの言葉をきっと耳にしただろう。
意識不明は、何もわからないのとは違う。
毎日この言葉を感じるほどの扱いを、この患者は受けてきた事だろう
医師のきめ細かい治療と徹夜の経過観察、看護師たちの綿密な観察とケアが続き、緊急事態は脱した
それなのに、患者は目をさまさない
意識不明の場合の反応から意識ある反応へ変化している
医師は、意識は戻っているけれど今のままのほうが本人にとっては幸せなんでしょうね、と口にした
食事は輸液と、腸内への投与、排泄はオムツ
家族は誰かしら見舞いにきて必死な形相で声をかけて心配している

仮病になったと口にした人もいたが、それも立派な病気
ただ、それを治すことができるのは悔しいが私たちではないのだ


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THOKO