東京での厳しい時間が過ぎ 夢から覚めたとはこういう気分のことを言うのだろうか 通い始めたスポーツクラブでふと見たその画面には知った顔が映っていた あのまま東京に居たならあそこに映っていたのは私だった ああ、そうだ 6年半あちら側の世界に居た人間だった 去った人間がまた舞い戻るとはよく聞いて理由はわからなかった けれどきっとこういう気分が続いて目的が明確でなければ戻っていくのかもしれないなと少しわかったような気もした
明らかにあの種類の輝きは今の私にはもうないのだ それはよいのかいやなのかどちらか己に問うてみる
まだ肌寒い春の夜
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