THOKOの日々

2004年10月26日(火) あしあと

亡き人の墓参りに行ってきた
買い物好きだったにもかかわらず、体が意志に反する
重い体をひきずって通りかかった店でグレーのLANVINのジャケットが目に留まった
かの人はそこに入りそれを私に着せて買ってくれた
今度の冬にはそれを着て空港まで向かえにくるようにとのご命令であった
人前に出る身分でありながらそれ相応の服は一着でも持たねばならない
それが外に対しても身内に対してもの礼儀であるとおおせだった
そのジャケットを着た姿を季節のまだ早いこの時期に私は汗だくになって着ていった
飛行機の中でも浮いていた
墓を目前にして
やっと褒美に頂いたこのジャケットを着ている姿を見せれました
どうしてまだ見ないうちに去ってしまわれたのですかと再び涙した
仕事が惜しかった訳じゃない
ただただ、教祖を拝む従順な信徒のように私は墓を見上げ
零れ落ちる涙を止めようもなかった
これからも私は生きていくけれどもうかの人のように敬愛できる人にはお目にかかる事もないだろう
また、いかに偉大といわれる人々の中に居ても私が尻尾を振ったのは唯一かの人だけだった
これからは偉大と呼ばれる人たちに接する機会も格段に減る
私のオンリーワンは一生涯かの人だけにささげる


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