聴覚に自信のなかった母は幼い頃から私にピアノを習わせたそのおかげで音楽の授業で苦労した事はただの一度もなかったそのことは非常に感謝しているしかし、私はピアノの音色よりバイオリンの音色のほうが好きだもしも今何か習えるとしたらバイオリンか三味線か琴のどれかだろう弦が直にはじかれたりするあの音はなんとも言えないぎりぎりのところでかすれるような音色は心をうつものがある私にはピアノの音は甘すぎるのだ弦がじかに接触しているあの時にはきつい音色がなんともいいのだ