体がとてもだるかった。体調不良のあまり吐き気さえしていた。天気は晴れて片手にはカメラ。これ以上ないくらいの絶景が目前にあり、そして手をこまねいて待っていた。けれど、無理だった。もう少しだけ耐えられれば収められただろう。間近にまで来ていて断念せざるを得ないこの悔しさ。こらえた涙がぽつぽつと小降りに降り出してそして本降りになった。奥歯をかみ締めて少しあごを上げてそれでも降り落ちる涙はなかなかやんではくれなかった。健康でさえあったなら。