つれづれ日記。
つれづれ日記。

2010年04月21日(水) つかれてるひと。7

 無意味な時間を過ごしてしまった。
「風鈴ねぇ」
 さっきのおっさんから買い取った代物。はっきりいって使い物にならない。
 いや。今なら使い物にならないことも……ないか。
 硝子の風鈴。硝子の部分が透き通るような藍色だ。下の部分は対して真っ白。小さな文字も書かれている。
 部屋にかけられた温度計を見る。二十八度。夜ならもう少し冷えてもいいんじゃないか。
「これで、よし」
 風鈴を軒下につるす。

 ちりん。
 風にゆられて風鈴の音がなる。
 ほんの少しだけ。涼しくなったような気がした。
 
「まだまだ暑いですね」
 ああ。そうだな。
「冷たいものでもお作りしましょうか?」
 麦茶でも飲みたい。確か冷蔵庫にあったはずだ。
「冷蔵庫ですね。わかりました」
 そうだな。頼む。
 そこまできてふと我にかえる。俺は一体誰と話しているのだろう。
「はい。どうぞ」
 目の前に差し出されたのは麦茶。受け取って、飲み干して。
「涼しくなりましたか?」
 さっきの七倍。背筋が凍りついた。






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