つれづれ日記。
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2004年02月02日(月) SHFH10−1

SkyHigh,FlyHigh!

Part,10−1

 夜中であるだけに、周りは静まりかえっていた。月の光が湖面を優しく照らしている。
「きれい……」
 まりいは感嘆の声をもらした。
 もっと小さなものを想像していた。
 でも予想に反してそれはとても大きなものだった。
「…………」
 服をたくしあげ、足を湖面にひたす。夜中だけあって少し肌寒くはあったものの、その冷たさが心地よかった。
「…………」
 しばらく水遊びを満喫しているも、ふいに彼女の表情が曇っていく。

 私、このままでいいのかな――?

 これは自分の夢なのだからと言ってしまえばそれまでだ。
 でもあの言葉が気にかかる。
『ならば、扉を開きましょう。あなたに翼の民の祝福のあらんことを』
 扉って何? 翼の民って何なの?
『きっかけを与えたにすぎません』
 きっかけは、確かに与えられた。でも私は何も変わっていない。






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香澄かざな 




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