つれづれ日記。
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2004年01月06日(火) SHFH9−5

SkyHigh,FlyHigh!

Part,9−5

 二人のことは嫌いではない。そもそも、道で倒れていたまりいをここまで連れてきてくれたのはショウだし、リネドラルドで迷っていた彼女に話しかけてくれたのはシェリアだ。悪い人であるはずがない。
 だけど、これは夢。夢なんだ。
 だって――
「シーナ、降りるわよ」
「えっ?」
 シェリアの声に我にかえる。
「だから、今日はここでキャンプするって言ったの。もう暗くなったでしょ?」
 確かにあたりは日が暮れていた。どうやら考えているうちにかなりの時間を費やしていたらしい。
「いつのまに……」
「シーナ、やっぱり今日のあなた変よ。大丈夫?」
「うん……ちょっと疲れたかな」
「やっぱり。ショウ、早くご飯にしましょう」
「わかった」
 二人の会話が聞こえていたらしく、ショウも手際よく馬車を止める。
「疲れたときは早く食べて早く寝る。これが一番!」
 相変わらず公女らしくないセリフを言うシェリアにまりいは笑みをうかべた。

 だって――これは夢。
 夢から醒めたら、二人はいなくなってしまうんだ。






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