つれづれ日記。
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2003年07月10日(木) SHFH7−1

SkyHigh,FlyHigh!

Part,7−1

「シーナ行ったぞ!」
「うん……えいっ!」
 放たれた矢は放物線をえがき、獣の頭上スレスレをかすめていく。
「惜しいっ!」
「そんなこと言ってる場合か?シェリア、頼む。」
「わかった。
 風の精霊よ、汝の力を我に与えたまえ……風槍(ウインド・ランス)!」
 無数の槍が獣に突き刺さる。
「動きが止まったわ。ショウお願い!」
「二人ともどいてろ!」
 女性二人を後ろに下がらせ、ショウが斧を振り下ろす。
 獣は一瞬の硬直の後、悲鳴もあげずに倒れていった。

 あれから一週間。
 まりいにもようやくこの夢の中の世界というものがわかるようになってきた。――とは言っても、ほんの少しだけだが。
 ここは、まりいのいる場所――地球と似ている。多少違いはあるものの、
食文化や服装など、一部を除けばさほど変わりはない。
 唯一違うとすれば、獣と呼ばれるものと、術と呼ばれるものの存在。
 獣。
 いわゆる動物で、おとなしいものから獰猛なものまでいる(シェリア談)。特に集落の外には多いので、外へ出るには集団で行動するか今のようにある程度の戦闘ができるということが絶対条件となる。






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