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ベジタリアンな木曜日


有機栽培の野菜ボックスを、週に一回届けてもらっています。
きっかけはお野菜ではなく、牛乳と卵だったのですけどね。

というのも、私は低温殺菌牛乳が好きなのですが、いつも行くスーパーでは、人気商品なのか品切れになっていることが多く、また運良くGETできたにしても、その牛乳は瓶に入っているので、持って帰るのが重たいのがネックだったのです。お米も一緒に買って帰らなきゃいけない日なんてもう(泣)

卵も、その当時は一日に2個はあたりまえ、というほどよく食べていたのですが、卵は栄養がぎゅっと凝縮されている故、その安全性がとても気にかかっていたのですね。平飼いで自然な飼料を与えられている安心な鳥の卵を食べたいと思っていたのですが、なかなかないんですよ…。

ということでネットなどで色々探していたところ、野菜と一緒なら、オプションで牛乳や卵を届けてもらえる某会社の存在を知り、ためしにお試しパックの野菜をお願いしたところ、有機栽培のほうれん草のあまりのおいしさにびっくりして、以降週に一回、野菜と牛乳と卵のお届けをお願いしているのですが、本音を言えばここ最近、毎回毎回届く野菜に多少うんざりしていたのです。

お届け日は木曜日。仕事から帰ってくると、玄関の前に野菜の段ポールと牛乳の入った発泡スチロールの箱が“どん”と置いてあって、まぁ、牛乳と卵くらいならそのまま冷蔵庫に入れておくだけでいいのですが、野菜がね…。

葉物やら根菜やらは取れたての状態で段ボールに納まっているので、まず泥を落としたり、痛まないよう野菜保存袋に入れて野菜室に入れたりしなければなりません。その手間暇がね、仕事で疲れて帰ってきた体にはとても面倒で…。

冬場なんか「部屋の中は寒いから痛まない痛まない」と自分に暗示をかけ、土曜日まで箱を開けずに放置したりしていました。

最初のうちはものめずらしくて、葉物はゆでて冷凍したりとかいろいろしていたんですが、毎週毎週、食べきれないほどの野菜があとからあとから来るんですよ…。冷凍庫も野菜でぱんぱん、野菜室もいっぱいとなると、古いものは捨てるしかないんですよね…。

そんなわけで、毎週木曜日が来るのがちょっと憂鬱だったりしていたのですが、断食後、驚いたことに、お野菜が届くのが楽しみに変わりました。木曜日に届くお野菜で1週間分の常備菜を作っておくのが面白いんですよ。

常備菜は即お弁当のおかずになるので、ふふ、明日のお昼ご飯楽しみだ〜、などと思いながら、せっせと葉物をゆでておひたしを作ったり、切り落とした大根の葉っぱと油揚げを甘辛く煮てみたり。

ただ今日は、フキが葉っぱつきのままどさっと入っているのを見た瞬間、一瞬ひいてしまいました。あぁ、なんだってこんな面倒くさいものが入ってきたのかしら…。

とりあえずの処置でこれをこのまま冷蔵庫待機にすると、この子達はせっかく届けられたにもかかわらず、冷蔵庫からゴミ置き場へ直行の運命を辿るのは目に見えています。うーむもったいない。フキの煮物はおいしいんですよね。

少し悩んだあげく、料理までは手が回らないにせよ、下処理だけは済ませておこうと、茎を板ずりにして、ゆでこぼして水にとり、皮をむいて再び水につけてアクをぬく、などという意外と手がかかることを、気がつけばけっこう楽しんでやってました。

薄皮をむいて水に放つと、フキの緑が、まるで光を透過する翡翠のように美しいのです。おしょうゆで甘辛く煮付けようかと思ったのですが、これはお出汁で炊いた方が、見た目もよくて美味しいかもしれません。

そんなわけで、届く野菜をせっせと食べるべく努力していると、お肉やお魚が献立に入ってくる余地が、なくなってくるんです。野菜がメインのおかずになり得るなんて、断食前は思っても見なかったことでした。

今日は野菜の下ごしらえなどしつつ、ゆであがったばかりの葉っぱやふきの味見をし、届いたばっかりのきゅうりをぽりぽり囓っていたらそれだけでおながが一杯になってしまって、夕飯を食べる気にならず…。

届く野菜を楽しみに帰宅できる木曜日が、あと何回あるかな。すぐに飽きそうな気が、すでにしているのが問題…。

2004年05月20日(木)
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